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​​額賀衆議院議長が解散詔書を読み上げたため、共同提出された内閣不信任決議案は廃案 → 衆議院を解散する

2024-10-10 03:34:00 | 安倍、菅、岸田、石破の関連記事
20241009衆議院本会議(国会中継)



衆議院解散 事実上の選挙戦に 15日公示 27日投開票【詳しく】 NHK 2024年10月9日 20時22分

衆議院は、9日の午後開かれた本会議で額賀衆議院議長が解散詔書を読み上げ、解散されました。各党は、来週15日公示、27日投開票の衆議院選挙に向けて事実上の選挙戦に入りました。

首相「国民の納得と共感なければ政治を前に進めることできない」
衆議院の解散を受けて石破総理大臣は、9日夜、総理大臣官邸で記者会見し、国民の納得と共感がなければ政治を前に進めることはできないとして、信任を得た上で地方創生など新政権が掲げる政策を力強く推進していきたいという考えを示しました。

冒頭、石破総理大臣は「国民の納得と共感なくして政治を前に進めることはできない。国民に信を問い、信任を得て新政権の掲げる政策に力強い後押しをお願いしたい」と述べました。

その上で、政治とカネの問題を受けた自民党の対応について、収支報告書に不記載があった議員の一部を選挙で公認しないなどとする方針を説明し「所属議員が一人一人の有権者に真摯に(しんし)向き合い、説明を尽くし理解を得なければ国民の信頼を取り戻すことはできない」と強調しました。

“勝敗ライン” 「自民党と公明党で過半数を目指したい」
石破総理大臣は記者会見で衆議院選挙の勝敗ラインとそれを下回った場合の対応を問われ「今回の選挙が非常に厳しいということはよく承知している。勝敗ラインについては自民党と公明党で過半数を目指したいと考えている。すべての同志が当選できるよう全身全霊を尽くしていく。勝敗ラインを割り込んだ場合の対応についてはコメントは差し控えたい」と述べました。

衆議院解散 事実上の選挙戦へ
第214臨時国会は会期末の9日、参議院本会議で閉会に向けた手続きがとられました。

その後、立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の野党4党は、今の政権は国会審議よりも党利党略を優先させているなどとして石破内閣に対する不信任決議案を提出しました。このため、午後3時半から予定されていた衆議院本会議は開始がずれ込み、午後4時から開かれました。

衆議院本会議では、林官房長官から、紫のふくさに包まれた解散詔書が額賀衆議院議長に伝達されました。続いて額賀議長が「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と解散詔書を読み上げ、衆議院は解散されました。

政府は衆議院の解散を受けて臨時閣議を開き、衆議院選挙の日程を今月15日公示、27日投開票とすることを決めました。

今回の選挙は岸田前総理大臣が3年前・2021年10月の就任直後に衆議院を解散して以来となります。

また今回は、1票の格差を是正するため衆議院の小選挙区の数を「10増10減」するなど全体の半数近くの140選挙区で区割りが変更されます。

首相就任から解散、就任から投開票までの期間 いずれも戦後最短
今回の衆議院の解散は、石破総理大臣が今月1日に就任して8日後の解散となり、総理大臣就任から解散までの期間は戦後最短となりました。

また、解散から投開票までの期間は18日と3年前の17日に次ぐ短さとなっています。投開票は石破総理大臣の就任から26日後に行われ、これも戦後最短となります。

総理大臣の就任から解散と投開票まで最も短かったのは、いずれも前回・3年前の衆議院選挙で、解散は10日後、投開票は27日後でした。

◇解散時の衆議院の勢力
解散時の衆議院の勢力は、定数465のうち
▽自民党が258議席
▽立憲民主党が98議席
▽日本維新の会が41議席
▽公明党が32議席
▽共産党が10議席
▽国民民主党が7議席
▽教育無償化を実現する会が4議席
▽れいわ新選組が3議席
▽社民党が1議席
▽無所属が11議席となっています。

今回の選挙は、自民党の政治とカネの問題を受けた政治改革や、物価高への対応を含む経済対策、人口減少や少子化への対応などが争点となる見通しで、各党は事実上の選挙戦に入りました。

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==10月9日の動き==
19:30すぎ

石破首相 解散総選挙の意義などについて会見
政府は石破総理大臣が午後7時半すぎから総理大臣官邸で記者会見を行い、衆議院を解散し、選挙を行う意義などについて説明しました。

解散受けて額賀衆議院議長と海江田副議長が会見
衆議院の解散を受けて額賀衆議院議長と海江田副議長が記者会見しました。

額賀議長は「国会では、さまざまなテーマがあり、何を争点にするかという問題意識を持って論戦が行われてきたと思う。選挙戦に突入するが、国民の判断を仰ぐ機会なので、それぞれの党の考え方を示し、結果を出してもらって、しっかりと国民の負託に応えてほしい」と述べました。

一方、海江田副議長は、あくまでも私見だと断った上で「与野党の議員共通で『もう少し議論したかったな』という思いではないだろうか。もう少し時間をかけて議論したほうがよかったのではないだろうか」と述べました。

政府声明
衆議院の解散を受けて、政府は声明を発表し、納得と共感を得ながら豊かな日本を再構築していかなければならないとして、国民の信任を得た上で成長型経済の実現など重要政策を力強く進めていくとしています。

それによりますと「大きな時代の変化に直面しており、政治の責任としてこれまで以上にわが国が置かれている状況を国民に説明し納得と共感をいただきながら安全安心で豊かな日本を再構築していかなければならない」としています。その上で、石破内閣が掲げる「ルールを守る」「日本を守る」「国民を守る」「地方を守る」「若者・女性の機会を守る」という5本の柱で「国民とともに日本の未来を創り、日本の未来を守り抜く」としています。

また、選挙で信任を得た上で、現実的な国益を踏まえた外交や防衛力の抜本的強化、子育て支援、賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現など重要政策を力強く進めていくとしています。

そして最後に「選挙が終始、公明正大に行われるよう関係者に強く求めるとともに、国民の皆様が選挙の意義を十分に認識され、慎重かつ真剣に選挙権を行使されることを切に希望している」としています。

17:00前

衆院選の日程 15日公示 27日投開票で決定
政府は衆議院の解散を受けて臨時閣議を開き、衆議院選挙の日程を来週15日公示、27日投開票とすることを決めました。

16:00すぎ

衆議院が解散 事実上の選挙戦に
衆議院は、午後開かれた本会議で額賀衆議院議長が解散詔書を読み上げ、解散されました。各党は、来週15日公示、27日投開票の衆議院選挙に向けて事実上の選挙戦に入ります。

野党4党 石破内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出
立憲民主党など野党4党は、石破政権が予算委員会での審議を行わず、能登半島の被災地支援より自己保身を優先させているなどとして、石破内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出しました。

4党の幹事長や国会対策委員長らは午後3時すぎ、石破内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出しました。

決議案では「わずか9日間で強行に国会を閉じ、衆議院を解散することで、能登半島での地震や豪雨災害の復旧・復興に必要な補正予算は不可能となり、被災地支援より自己保身を優先させた」と指摘しています。

また、自民党の政治資金をめぐる問題については「国会での説明責任はないがしろにされ、早期の解散により抜本的な政治改革の議論も先送りされた」としています。

このあと衆議院本会議で額賀議長が解散詔書を読み上げて衆議院は解散される運びで、決議案は採決されず廃案となる見込みです。

石破首相と野党党首による党首討論
国会は、衆議院の解散を前に石破総理大臣と野党党首による党首討論が行われました。野党側が収支報告書に不記載があった自民党議員の大半が公認されるなどと批判したのに対し、石破総理大臣は、国民の代表にふさわしいかの判断は主権者である国民に委ねたいという考えを示しました。

【詳しく】野党“裏金隠し解散”と批判 石破首相「判断国民に委ねたい」
党首討論は【NHKプラスで配信中】(2024年10月16日まで)↓↓↓

【NHKプラスで配信中】
野党4党の会期延長申し入れ否決 自民公明両党の反対多数
被災地支援のため、補正予算案を編成して速やかに成立させる必要があるなどとして、今の国会の会期を延長するよう衆議院議長に申し入れましたが、議院運営委員会で採決が行われた結果、自民・公明両党の反対多数で否決されました。

立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の野党4党は、石川県能登地方の被災地支援のための補正予算案を編成して速やかに成立させることや、石破内閣の閣僚の資質をただす必要があるとして、衆参両院で予算委員会の開会を求めていますが、与党側は応じていません。

このため、4党の国会対策委員長は、9日、国会内で額賀・衆議院議長と会談し、今の臨時国会の会期を来月15日まで37日間延長するよう申し入れました。

立憲民主党の笠国会対策委員長は「予算委員会を開いてしっかりと審議をし、国民に判断をする材料をきちんと与えてから衆議院選挙をやるべきだと繰り返し求めてきたがいまだに拒否されている。額賀議長にはぜひ会期延長の英断を下してもらいたい」と述べました。

そして、正午から開かれた衆議院議院運営委員会で採決が行われた結果、申し入れは、自民・公明両党の反対多数で否決されました。

11:45ごろ

野党4党 内閣不信任決議案を衆議院に提出する方針
立憲民主党など野党4党は、石破政権が政治とカネの問題などを十分説明せずに衆議院を解散しようとするなど、国会審議よりも党利党略を優先させているとして、石破内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出する方針を確認しました。

国会会期末の9日、立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党の野党4党の党首は昼前に国会内で会談しました。この中で4党の党首は、石破政権が、政治とカネの問題などを十分説明せずに衆議院を解散しようとするなど、国会審議よりも党利党略を優先させているとして、石破内閣に対する不信任決議案を衆議院に提出する方針を確認しました。

会談のあと立憲民主党の野田代表は「石破総理大臣は予算委員会での審議を拒み、国会の会期延長にも応じていない。被災地の復旧・復興などよりも党利党略を優先させたと判断せざるを得ない」と述べました。

立民 小川幹事長「『裏金』問題にふた 幕引きは許されない」
立憲民主党の小川幹事長は記者団に対し「『裏金』問題にふたをして逃げ切り、幕引きを図ることは許されることではない。解散・総選挙になれば、私どもが国民の受け皿になる決意と覚悟で臨んでいきたい」と述べました。

一方、ほかの野党との候補者調整については「決して容易ではなく、非常に事態は複雑だ。公示日を1つのラインに、最後まで粘り強く努力する責任があり、その務めは放棄しない」と述べました。

9:00すぎ

臨時閣議で衆院解散を決定
政府は午前9時すぎから臨時閣議を開き、衆議院を解散することを決定しました。国会では、午後1時から石破総理大臣と野党党首による党首討論が行われ、衆議院の解散を控え、各党トップによる最後の論戦が交わされます。そして衆議院本会議が開かれ、額賀議長が解散詔書を読み上げて衆議院は解散される運びです。

その後、改めて臨時閣議が開かれ
▽10月15日に公示
▽27日に投開票とする衆議院選挙の日程が正式に決まることになっています。

石破総理大臣が今月1日に就任してから8日後の解散となり、総理大臣就任から解散までの期間は戦後最も短くなります。

衆議院選挙が行われるのは3年前の2021年10月以来です。

選挙戦では自民党の政治とカネの問題を受けた政治改革や物価高への対応を含む経済対策などが争点となる見通しで、各党は解散後、事実上の選挙戦に入ります。

9:00前

石破首相「誠心誠意 選挙に臨む」
石破総理大臣は午前9時前、総理大臣官邸に入る際、記者団に対し「きょうは異例の長い時間、党首討論を行い各党の党首と正面から向き合う。正々堂々と考えを述べたい。きょう衆議院を解散するが政権を信任していただくため、誠心誠意、選挙に臨みたい」と述べました。

その上で「衆議院が解散しても、政府は機能を万全に発揮していかなければならない。厳しい安全保障環境や能登半島の災害に対応できるよう、またデフレからの脱却が完全なものとなるよう、政府として国民のために全身全霊、ことに臨んでいく」と述べました。
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