松若風馬 ©スポーツニッポン
G1制覇ジョッキー・松若風馬 酒気帯び運転で摘発 過去のケースでは4~6カ月の騎乗停止処分に― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル 2024年8月3日 05:00
JRAは2日、同所属の騎手・松若風馬(28)が同日、滋賀県草津市内で道路交通法違反(酒気帯び運転および物損事故)の疑いで滋賀県警に摘発されたと発表した。JRAは同騎手に対しきょう3日から、後日開催される裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を決定した。また、角田大河(21)は、函館競馬場コース内に車を侵入させたとして、同じく3日から騎乗停止となった。
JRAによると、松若騎手は2日の午前3時20分ごろ、調教騎乗のため車で栗東トレセンに向かっている途中、滋賀県草津市内で物損事故を起こし、自身で110番通報。臨場した警察官がアルコール検査をした際に基準値を上回り、酒気帯びの状態であることが判明。道路交通法違反容疑で摘発された。本人は事故前日の午後9時30分ごろまでにビール2杯、ハイボールと酎ハイを1杯ずつ、計4杯を飲んでいたと説明しているという。同乗者はおらず、物損事故の詳細やケガの有無などについては、JRAは「調査中」としている。
JRAでは所属騎手として「重大な非行」があったものと認め、日本中央競馬会競馬施行規程第148条により、きょう3日から後日開催の裁定委員会の議定があるまで、同騎手の騎乗を停止すると決定した。過去の同様のケースでは4~6カ月の騎乗、または調教停止処分が科されている。松若は今週、新潟で土曜4鞍、日曜5鞍に騎乗予定だったが全て乗り替わり。土曜新潟4、8Rは戸崎、9R坂井、12Rルメール。日曜新潟は1R坂井、2R三浦、6R松岡、10R幸、12R吉田豊への変更が、それぞれ発表された。
松若は14年に栗東・音無厩舎所属でデビュー。同年に47勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手のタイトルを獲得。20年高松宮記念ではモズスーパーフレアでG1初制覇を果たすなど活躍。今年はここまで17勝をマーク。先週土曜(27日)の新潟では2、8、12Rを制し、1日3勝の固め打ちをしたばかりだった。
◇松若 風馬(まつわか・ふうま)1995年(平7)9月4日生まれ、滋賀県出身の28歳。競馬学校の同期に石川裕紀人、小崎綾也ら。14年3月に栗東・音無厩舎所属でデビュー。ルーキーイヤーに47勝を挙げ、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。15年小倉記念(アズマシャトル)で重賞初制覇。G1は15年宝塚記念(レッドデイヴィス7着)で初めて騎乗し、20度目の騎乗となった20年高松宮記念(モズスーパーフレア)で初勝利。JRA通算7199戦476勝(うち重賞11勝)。1メートル51、45キロ。血液型B。
《過去には石神深一、角居勝彦師も》
○…JRAで過去に同様の事案で処分されたケースでは、石神深一が05年2月に酒気帯び運転で茨城県阿見町の駐在所の塀に激突。土浦署に現行犯逮捕され、裁定委員会を経て4カ月の騎乗停止処分が科された。また、18年7月には角居勝彦師(21年引退)が、滋賀県草津市で、酒気帯び運転の上、交差点で出合い頭に車と衝突。草津署に現行犯逮捕され、6カ月の調教停止処分を受けた。
【日本中央競馬会競馬施行規程第148条】(抜粋)
第2項 裁決委員は、競馬開催期間内において発生した事由に関し競馬関与の禁止もしくは停止または30日を超える騎乗もしくは馬の出走の停止の制裁等を行う必要があると認めた事項その他特に必要と認めた事項については、取り調べ書類を付して裁定委員会に送付しなければならない。
第4項 裁決委員は、必要があると認めるときは、裁定委員会の議定すべき事項の関係者に対し、その議定のあるまで、馬の調教、騎乗もしくは馬の出走を停止し、またはその議定のあるまで、その者に係る賞状、賞品もしくは賞金の授与もしくは支払いを停止することができる。
角田大河 ©スポーツニッポン
3年目・角田大河騎手「花火を見るため」函館競馬場コース内に車侵入で騎乗停止に 飲酒運転は否定― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル 2024年8月3日 05:00
JRAは2日、同所属の騎手・松若風馬(28)が同日、滋賀県草津市内で道路交通法違反(酒気帯び運転および物損事故)の疑いで滋賀県警に摘発されたと発表した。JRAは同騎手に対しきょう3日から、後日開催される裁定委員会の議定があるまで騎乗停止処分を決定した。また、角田大河(21)は、函館競馬場コース内に車を侵入させたとして、同じく3日から騎乗停止となった。
デビュー3年目の角田大河(21=石橋)もきょう3日から騎乗停止となった。角田河は1日午後8時30分ごろ、自らが運転する自動車で函館競馬場の馬場内に侵入。芝コースを損傷させた。同競馬場の守衛室に「コース内で車が走っている」との通報があり、駆けつけたガードマンが走行する車を発見。ゴール前で停車させたところ、同騎手の運転が判明した。同じ時間帯には函館港まつりの花火大会が開催されており、同騎手はJRAの事情聴取に「花火を見るためだった。酒は飲んでいない」と説明しているという。一夜明けた2日の函館競馬場では芝コースにタイヤ痕がくっきり残っていた。同競馬場での今年の競馬開催は先月14日で終了したが、以降も調教施設として使用されている。
JRAは「重大な非行」と認め、日本中央競馬会競馬施行規程第148条により3日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止となった。角田河は今週は札幌で土曜に7鞍、日曜にはエルムSのベルダーイメルを含む7鞍に騎乗を予定していたが全て乗り替わりとなる(→土曜札幌3R佐々木、7R▲川端、9R富田。それ以外は3日朝に発表)。
角田河は昨年5月にも、開催日における通信機器・スマートフォンの不適切使用に対する制裁で同月13日から6月11日まで30日間(開催10日間)の騎乗停止処分を受けている。
◇角田 大河(つのだ・たいが)2003年(平15)5月21日生まれ、滋賀県出身の21歳。22年3月に栗東・石橋厩舎所属でデビューし、同5日の阪神1R(メイショウソウゲツ)で初騎乗初勝利。続く2R(メイショウトール)も勝ち、79年栗田伸一、96年福永祐一以来3人目のデビュー2連勝を飾った。23年毎日杯(シーズンリッチ)で重賞初制覇。父・晃一師は騎手時代に01年ダービー(ジャングルポケット)、02年菊花賞(ヒシミラクル)などJRA・G110勝。兄・大和もJRA騎手。JRA通算1593戦90勝(うち重賞1勝)。1メートル65、47キロ。血液型B。
【日本中央競馬会競馬施行規程第148条】(抜粋)
第2項 裁決委員は、競馬開催期間内において発生した事由に関し競馬関与の禁止もしくは停止または30日を超える騎乗もしくは馬の出走の停止の制裁等を行う必要があると認めた事項その他特に必要と認めた事項については、取り調べ書類を付して裁定委員会に送付しなければならない。
第4項 裁決委員は、必要があると認めるときは、裁定委員会の議定すべき事項の関係者に対し、その議定のあるまで、馬の調教、騎乗もしくは馬の出走を停止し、またはその議定のあるまで、その者に係る賞状、賞品もしくは賞金の授与もしくは支払いを停止することができる。