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パラリンピック開会式【速報】気球型の聖火台が宙に、オー・シャンゼリゼやボレロ演奏も…芸術の街の式典 読売新聞 2024/08/29 07:00
パリ・パラリンピックの開会式は28日午後8時(日本時間29日午前3時)から約3時間半、行われた。五輪に続いてスタジアムの外が舞台となり、選手らはパリ中心部のシャンゼリゼ通りをコンコルド広場に向かって行進。五輪と同じ気球型の聖火台に火がともされた。開会式の様子を詳報する。(デジタル編集部)
気球型の聖火台、宙に浮かぶ
フランス国内で12ルートに分かれた聖火が開会式会場に集結。ボレロが演奏される中、無数に増えた炎とダンサーたちのパフォーマンスが披露された。その後、陸上のマルクス・レーム(独)が聖火を隣接するチュイルリー公園に運んだ。聖火はフランスのパラ選手がつなぎ、日本時間午前6時半ごろ、5人のパラリンピアンが五輪と同じ聖火台に火を灯すと、聖火台は気球のように宙に浮かんだ。最後に無数の花火が打ち上げられ、式典は終了した。
マクロン大統領が開幕を宣言
大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長、国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長のスピーチに続き、日本時間午前5時36分ごろ、フランスのマクロン大統領がパラリンピックの開幕を宣言した。
フランス選手団が最後に登場、「オー・シャンゼリゼ」響く
日本時間午前5時前、最後にフランスの大選手団が登場した。ひときわ大きな歓声が起こる中、青のスーツを着用した選手らは楽しそうに行進。音楽は、「オー・シャンゼリゼ」などに変わり、自国の選手団の晴れ舞台に花を添えた。
ウクライナ選手団、手拍子で迎えられる
日本時間午前4時50分ごろ、ウクライナ選手団がシャンゼリゼ通りから入場した。黄色と青を基調にしたウエアに身を包んだ大選手団がコンコルド広場に現れると、観客は立ち上がり、手拍子で歓迎。歓声も起きた。ウクライナは過去472個のメダルを獲得している。
難民選手団に場内から拍手
日本時間午前4時37分ごろ、難民選手団が入場。コンコルド広場の多くの観客が立ち上がり、大きな拍手を送っていた。選手団も笑顔や誇らしそうな表情で、これに応えていた。難民選手団は今大会、6競技に8選手が出場する。
日本選手団、笑顔の行進
日本時間午前4時12分ごろ、日本選手団が入場した。陸上男子走り幅跳びの 石山大輝 (順大院)と競泳女子の 西田杏 (シロ)が2人で大きな日の丸を持ち、多くの選手らは小旗を振りながらの行進。白いジャケットを着た選手らはみな、はじけるような笑顔だった。
選手入場開始、先頭はアフガニスタン
日本時間午前3時20分過ぎ、シャンゼリゼ通りから選手の入場が始まった。先頭はアフガニスタン。日本は76番目に入場する。現地は午後8時20分過ぎだが、まだ明るさが残っている。南アフリカ、ドイツ、中国、イギリスなどが笑顔で行進を行った。
オープニングショー、またピアノが登場
コンコルド広場に設置されたステージに数多くのグランドピアノが表れた。煙のようなものを出したり、黒のスーツに身を包んだ男性たちがピアノも使ったダンスをしたりと、オープニングショーが繰り広げられた。五輪に続いてパラでもピアノが開会式の盛り上げに一役買った。トリコロールカラーの花火も打ち上げられた。
日本の旗手は伸び盛りの石山ら
日本の旗手は陸上男子走り幅跳びの 石山大輝 (順大院)と競泳女子の 西田杏 (シロ)。石山は24歳で初出場の伸び盛りだ。(→乃木坂46好きの石山は こちら )。27歳の西田は東京大会では50メートルバタフライで8位。2度目のパラだ。
過去最大規模
大会には過去最多168の国・地域(難民選手団を含む)から約4400人の選手が集い、22競技549種目で熱戦が繰り広げられる。(→日本選手団は こちら )
パラの聖火リレー、五輪との違い
開会式のハイライトの一つが聖火の点火であることは五輪と変わらない。ただ、五輪との違いも多い。例えば、フランスに到着した聖火はパラリンピックの開催日数に当たる12に分割されて国内を回った。