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産経新聞のヴィクトリアマイル展望

2013-05-05 02:05:56 | 競馬
牡馬相手に健闘の“女傑”に期待 ヴィクトリアM

産経新聞 5月4日(土)20時8分配信

天皇賞・春(京都競馬場、4月28日)は、ビックリだったのか、逆にやはりだったのか。単勝1.3倍の絶対的1番人気に支持されたゴールドシップ(牡4歳)が最後の直線で伸びきらず5着に沈んだ。陣営は敗因を探しあぐね「こういった高速馬場にも対応できるゴールドシップをつくりたい」と雪辱を期した。

 父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンという配合は、三冠馬で凱旋門賞2着のオルフェーヴル(牡5歳)と同じである。そのオルフェーヴルは4歳時の天皇賞・春で11着と惨敗していた。その前走の阪神大賞典では最後の3コーナーを曲がらずに逸走し2着に敗れ、気性面が不安視されていた。

 天皇賞・春が終わって、血のなせる技だったのか、と思いを巡らせてしまった。同じステイゴールド産駒のフェノーメノだが、母血統(母の父デインヒル)は違っている。4歳の“魔”がフェノーメノには出現せず、切れる脚を持つステイゴールドの特長だけが今回表れたのではないか…と頭をよぎった。なぜ、レース前に思いつかなかったのか。結果論だが、絶対的1番人気を外し、2、3、6番人気で3連単11万1830円という美味しい馬券が手に入ったところだったのに…。嗚呼、落胆(落涙?)。

 ということで、気分を入れ替えて(?)、5月12日に東京競馬場で開催される牝馬のマイル女王決定戦、第8回ヴィクトリアマイル(GI、芝1600メートル、フルゲート18頭)の予想にいきますか。4月29日に締め切られた最終登録には24頭がエントリー。過去7年で1番人気のウオッカ、ブエナビスタがともに2着に敗れた年もある。2頭とも海外のドバイ帰りで、疲労で万全の状態ではなかったのは間違いないが、その伸び脚は切れて、負けてなお強しの印象だった。

 今回にそれほどの“女傑”がいるか。これまでのデータで前走をマイラーズS、ダービー卿チャレンジTという牡馬相手の重賞に出走していた馬が好成績を残している。それだけ牝馬相手では能力が抜き出ているということだろう。すると、マライーズSで勝ち馬グランプリボスから0秒3差の7着だったレインボーダリア、休み明けでマイラーズSを使い1秒1差の17着だったエーシンメンフィス、産経大阪杯で勝ち馬オルフェーヴルに0秒8差の6着だったヴィルシーナが登録メンバーから浮上する。

 ゴール前で混戦になったマイラーズCでレインボーダリアは2着に0秒2差。しかも5カ月の休養明けと久々の割りに好走だった。ただ、過去6歳馬は【0・0・2・17】で勝ち馬を出していない。さらにレインボーダリアは東京コースで【0・2・2・5】と勝ちがない。どう評価するか。連対重視で軸という手もある。

 3歳時に桜花賞、オークス、秋華賞の牝馬三冠を牝馬三冠馬ジェンティルドンナの2着に甘んじてきたヴィルシーナ。1000メートル通過が61秒5とスローな展開となった産経大阪杯で、前残りはあり得たが、いかんせんオルフェーヴルに上がり33秒0、2着のショウナンマイティに32秒9という豪脚を発揮されては、3~4番手を追走し前残りで粘って牡馬相手に6着は価値があろうというものだ。陣営も「前走を使って着実に良化している。余裕のあった馬体は締まってきたし、気合乗りもよくなってきた」と評価する。4歳馬の過去7年の成績は【5・6・3・53】で勝率は7・5%と各世代で最も高い。連対率も16・4%ある。3歳時に競ったジェンティルドンナはジャパンカップでオルフェーヴルとのたたき合いを制している。ここは成長分を買って主役でどうだろう。

 京都金杯で勝ち馬ダノンシャークに0秒6差の4着に来たサウンドオブハートは目下2連勝中。ただ折り合い面が鍵で、東京コースは初。左回りは【1・0・0・0】と勝ってはいるが…。広い東京コースだけにポテンシャルの高さを発揮するのを期待か。

 福島牝馬を連勝したオールザットジャスなど福島牝馬をステップにした馬はいるが、これまで福島牝馬をステップに32頭が出走して、3着以内に入ったのが2009年2着のブラボーデイジーだけという残念なデータもある。

 そのなかで過去4年、前年秋のGIで3着した馬が勝っている。12年は秋華賞3着のホエールキャプチャ、11年がエリザベス女王杯3着のアパパネ、10年がエ杯3着のブエナビスタ、09年がジャパンカップ3着のウオッカといった具合だ。アロマティコに秋華賞3着があるが、前走が福島牝馬S(4着)。優劣のデータ2つのうち、どちらを選択するかだが、ドナウブルーにはマイルCS3着がある。勝ち馬サダムパテックに0秒1差。前走も混合戦のダービー卿CT。10着だったが、勝ち馬に0秒5と差はない。2走前も牡馬相手の東京新聞杯で1秒0差の10着と「近走、結果は出ていないけれど、馬の雰囲気はいい頃と変わりない。今回は牝馬限定戦なので巻き返してほしい」と陣営は期待を募らせる。5走前の左回りの関屋記念でレコードタイムで勝っており、昨年2着に期待大だ。



まだNHKマイルカップが終わってないのに、早くも産経は次のGI、ヴィクトリアマイルを展望。

それにしても、一般紙としては異例の字数であり、「国民の憲法」なる、大日本帝国憲法もどきの改憲案で自画自賛するくらいなら、いっそのこと、競馬エイトと「合併」して、競馬新聞に「専念」したほうがいいと思われる。

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