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ワンアンドオンリー、「菊」は万全!?

2014-09-29 07:45:21 | 競馬
【神戸新聞杯】これがダービー馬!ワンアンド、叩き合い制し菊へ加速

菊花賞トライアル「第62回神戸新聞杯」が28日、阪神競馬場で行われた。1番人気のダービー馬ワンアンドオンリーがゴール前の激しい叩き合いを制して優勝、菊花賞での2冠獲りへ向け好発進を決めた。2着サウンズオブアース、3着トーホウジャッカルまでに菊花賞の優先出走権が与えられた。 【レース結果】

 どれだけ迫られても絶対に抜かさせない。ダービー馬ワンアンドオンリーにはそんな勝負強さが備わっていた。馬体を併せた追い比べで闘志に火が付くとグイッとひと伸び。外から迫るサウンズオブアースを頭差で退け、勝利を手繰り寄せた。横山典がパートナーを称える。

 「並んでから最後、抜かせなかったのは大したもの。きょうは(次に向けて)試すことは何もなかった。無事に回ってくれば結果は出ると思っていた」

 道中は後方から3、4頭目の位置取り。じっくり脚をためた。「ダービーがビックリするくらい(ゲートを)出ただけで、これがこの馬のいつもの競馬」。折り合いは全く問題なし。3コーナーを過ぎて鞍上がゴーサインを送ると一気にポジションを上げて直線へ。先行グループとの差があっという間に縮まった。

 「ローカル並みに早い所から動いて、長く脚を使った。きょうは終わってからヘロヘロになっていたけど、もともと使って良くなるタイプ。この後調子が上がってくると思うよ」

 休み明けで貫禄を示したダービー馬も装鞍所ではイレ込みがきつく、いつもと雰囲気が違ったという。橋口師は「蹴り上げて落鉄するし、大変だった。緊張感もあったんだと思う」と舞台裏の様子を明かす。それでもパドックに入る頃には落ち着きを取り戻し、堂々とした振る舞いでイレ込むそぶりすら見せなかった。

 装鞍所では冷や汗をかいた橋口師もレースについては「ダービー馬の意地を見せた。それに尽きる」と評価。「普通は負けパターン。命が縮まった」と苦笑いしつつ、まずは好スタートを切って安堵(ど)の表情を浮かべた。次走は2冠制覇が懸かる菊花賞(10月26日、京都)へ。苦しみながらもものにした、このトライアルをステップに本番へ加速していく。

 ◆ワンアンドオンリー 父ハーツクライ 母ヴァーチュ(母の父タイキシャトル)牡3歳 栗東・橋口厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道新冠町ノースヒルズ 戦績10戦4勝 総獲得賞金3億6648万1000円。


秋初戦ということもあってか、動きが硬かったが、サウンズオブアースが「勝ちパターン」になったにもかかわらず、坂を上ってからグイっと伸びきった内容を見る限り、菊花賞の頃には一層状態はよくなるんだろうな、と思う。


で、来年はキングジョージ出走の計画もある。

【神戸新聞杯】ワンアンド オーナー前田氏の「夢」、来年世界挑戦も

 ワンアンドオンリーを所有する前田幸治氏(65)は阪神で観戦。ダービー馬の今季初戦を見届けた。「ヒヤッとしたけど最後は底力ですね」と笑顔。「菊花賞の結果次第だけど来年はドバイ、キングジョージに行きたい。キングジョージの結果次第ではキズナと2頭で凱旋門賞にも行きたい。橋口先生と私の夢が消えないように菊花賞でも頑張ってもらいたい」と期待を膨らませた。また、骨折で休養中の昨年のダービー馬キズナ(牡4=佐々木)については「順調です。12月に栗東に戻せると思います」と近況報告。復帰戦は京都記念が候補に挙がっている。 [スポニチアネックス 2014年9月29日 05:30 ]

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