昨日行われたG1・船橋オート祭優勝戦は手に汗握る激戦とあいまった。
http://www.autorace.or.jp/netstadium/ns/Ondemand/asx/?d=20071127&p=1&r=12
スタートで絶好の飛び出しを見せた6・山田真弘を、3・荒尾聡が1角で制し先頭に立つ。その後、山田は残りあと5周手前の2センターで荒尾を一旦は差し込むものの、4角で外に膨れて再度荒尾に差し返される。その後も山田は再三に亘り荒尾に対しアタックを試みるも、荒尾は山田に入らせない。
そして、次第に4・永井大介が追撃。残りあと3周あたりからは荒尾、山田、永井の優勝争いに絞られる。残りあと1周を通過した地点で山田が荒尾の内懐に入り込んだかに思われたが、荒尾は入らせない。すると3番手の永井が最終バック付近で山田を差しにかかるものの、今度は山田が入らせない。最後の勝負は荒尾と山田に絞られて直線へ。
逃げる荒尾に対し、山田がゴール寸前でほとんど同体へと持ち込み、写真判定となった。5分近くに及んだ写真判定の結果、山田がわずかに荒尾を捕らえていた。山田はG1は初優勝。
脅威のマシーン、ナノ111を武器に日本選手権では圧勝劇を演じた山田に対し、地元の選手権ながらも山田に完敗を喫した荒尾の意地というものもヒシヒシと伝わった好勝負の一戦だったが、山田が最後の最後で日本一の貫禄を見せ付けた。しかし荒尾、永井も間違いなく敢闘賞もののレースだった。
それにしても来月行われるスーパースターフェスタは連日激戦が予想される。
でも、現在のオート界は「タイヤ>エンジン」という現状。
これじゃレースの面白味が半減する気がします。
元々はスピード戦を抑制するために、今のタイヤ。
でも、昨日の山田の上がりタイムは3.320。
意味がなくなってるような…
今はそういう形にはなっていないような気がしますが、例えば川口のように高速化を推奨するようなバンクコンディションに仕立て上げてしまうと、レースが激しさを増している分、危険な事態を引き起こしかねない状況を生み出してしまいます。
昨年は不成立のレースが目立ったし、今年はとうとうレース中における死亡事故発生。さらにオート祭でも武藤が一時は生死を彷徨う大怪我を負っただけに、今一度安全性という点について考えねばならないと思われます。
さすれば上がりタイムが次第に上昇傾向にあるというのは気になります。