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日大の故・田中英寿 元理事長にモルヒネ処方、診察記録なし

2024-04-18 15:51:09 | 大学受験
日大の田中英寿・元理事長にモルヒネ処方、診察記録なし…主治医の元副学長は守秘義務理由に説明せず(読売新聞オンライン2024年4/18(木) 5:06配信)

日本大学の特別調査委員会が、田中英寿・元理事長(1月死去)への薬の処方を巡り、主治医だった元副学長の男性(68)について「医師法違反の可能性が高い」と認定していたことがわかった。医療用麻薬のモルヒネを含む痛み止めを処方していたが、医師法で義務づけられたカルテへの記載がなかったという。

田中英寿氏(2005年11月)

 日大では2021年、元理事らによる背任事件や田中氏による脱税事件が相次いだ。22年8月、判明した事件以外に不正がないかを調べるため、検察OBの弁護士らでつくる特別調査委員会を設置した。調査委は今年2月、大学側に最終報告書を提出している。

 最終報告書や関係者の話によると、田中氏は18年頃に千葉県内の病院で直腸がんの手術を受け、東京・杉並の自宅兼ちゃんこ料理店で療養。「日大医学部付属板橋病院」(東京)で受診することもあった。

 副学長で同病院に勤務していた男性は21年8月~22年4月に計7回、医師3人にモルヒネを含む「オプソ内服液」などの処方箋の作成を指示。そのうえで、事務長らに薬局で薬を入手させ、田中氏に届けさせていたとみられる。男性は22年に副学長を退任した。

 この7回分の処方箋について、医師3人はいずれも診療を行わずに作成していた。3人は「元副学長が診察し、薬の処方が必要だと判断したと思っていた」などと説明した。

 だが、調査委が院内の電子カルテシステムを解析したところ、田中氏に薬を処方するための診療が行われた記録は、一切なかった。元副学長はヒアリングを拒否し、書面で診療の有無を尋ねても守秘義務を理由に回答しなかったという。

 元副学長や医師らは、田中氏の自宅で点滴や採血などの診療行為を行うことがあったが、板橋病院に残っている電子カルテには、訪問診療を行った記録も残っていなかった。

 医師法では、診療行為を行った場合、病名や症状のほか、薬の処方などの治療内容をカルテに記載するよう義務づけている。違反した場合には、罰則(50万円以下の罰金)もある。

 調査委は最終報告書で、処方のための記録が電子カルテに残っておらず、元副学長について医師法違反の可能性が高いと指摘。「厳格に管理すべき医療用麻薬が処方されていた点からも悪質性は高い」とした。

 取材に対し、日大は「監督官庁と協議し、回答を待つよう言われている」として、調査委の指摘内容について答えなかった。元副学長に対しては文書などでコメントを求めたが、17日までに回答はなかった。

 大学運営に詳しい八田進二・青山学院大名誉教授は「多くの命を預かる大学病院で、田中氏を巡って不適切な行為が常態化していたことになる。大学内でガバナンス(組織統治)不全が起こっていたことを示す証左だ」と話した。
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