© デイリースポーツ 千葉真一さん(2018年6月17日撮影)
一般的な代表作は、何といってもキイハンターだろうが、「仁義なき戦い 広島死闘編」における屈指の暴れん坊・大友勝利の印象が強烈、という声も強い。
実は、大友勝利の役は、当初は北大路欣也がやる予定になっていたのだが、あまりの「粗暴」ぶりに、北大路が、父親の市川右太衛門を介して配役の変更を申し出たところ、当初は山中正治役となっていた千葉さんと、配役の入れ替えを行うことを、深作欣二監督が推奨。
すると、この入れ替えは「大当たり」となり、キイハンターの風間洋介と並ぶ、千葉さんの代表作とあいまった。
大友勝利は最終・第五作にも登場したが、この頃、千葉さんは多忙を極めていたために出演できず、替わって、宍戸錠が務めた。
千葉真一さんコロナ死 7月に食事した友人「すごく元気だった 信じられない」デイリースポーツ 2021/08/19 22:12 https://t.co/X7f9aGrQxW
— 佐野 直哉 (@pxbrqnaZJT1917W) August 19, 2021
俳優の千葉真一さんが19日、午後5時26分、死去したことが明らかになった。82歳。新型コロナウイルスに感染し入院していた。女優の野際陽子さんと1973年に結婚し94年に離婚。長男の新田真剣佑や次男の眞栄田郷敦も俳優として活躍している。
7月に都内で食事をしたという旧知の友人はデイリースポーツの取材に「すごく元気で多くの話をしていた。信じられない」と語った。
福岡県出身。日体大から1959年に東映ニューフェイスに合格し入社。1968年にテレビドラマ「キイハンター」に主演し当たり役となった。
アクション俳優として地位を確立しながら、1970年にはジャパン・アクションクラブ(JAC)を設立。アクション俳優やスタントマンの育成にも貢献し、真田広之らを育てた。
1979年には映画「柳生一族の陰謀」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を獲得。83年「里見八犬伝」などにも出演した。
1990年代には米映画「エイセス」に出演したのをきっかけに海外進出。2003年にはクエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」に出演するなど活躍した。「サニー・チバ」の愛称で親しまれた。