公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

「夏季」に行う意味

2008-08-23 22:30:45 | スポーツ

今日のサッカー決勝戦をちょっとだけ見ていたところ、何と、試合途中であるにもかかわらず、レフリーが途中で試合を中断し、給水を両チームに指示した。結果、アルゼンチン、ナイジェリアの両チームの動きはその後格段によくなった。

サッカー決勝は鳥の巣で行われることもあってか、陸上がナイターで行われるため、夏場であるにもかかわらず、何と開始時間は昼の0時。投手以外の選手の運動量がさほどではない野球でさえ厳しい時間なのに、運動量が多いサッカーでは凡そ考えられない開始時間。

わずか2週間強の間に、300を越える種目を全て行わねばならないオリンピック。その中には、凡そ夏場に行うには相応しくない競技もある。サッカーはまさにその典型。しかしながら、そのサッカーでも、ナイター開催であれば何とかなる部分も出てくる。

だが、決勝戦という大一番にもかかわらず、開始時間は気温が高い昼間。サッカーは決勝戦ともなると多くの集客を見込めるため、9万人収容の国家スタジアムでの開催ということになったのだが、ま、サッカーの本場である欧州での開催では、そもそも、メイン会場が陸上であるスタジアムで行われることはまずあるまい。

そもそも、「夏季オリオンピック」という概念は、欧米での開催にかつては限定されていた。東京、メキシコは10月、ソウル、シドニーは9月、メルボルンは11月の開催だった。

それが、トッププロも解禁ということになって、「夏季オリンピック」 という言い方が通例化し、今や8月に行われることが当たり前のようになっている。

しかしながら、8月という季節は、やる側もしんどければ、見る側も当然しんどい。むろん、電力消費量もグーンと上がってしまう。せめてクーラーを使うことが少なくなる9月ならばマシといえるもの。

それと、やるほうについても、例えばマラソンなんて、「夏季」に行うようになってから、早朝に行うことが通例となっている。高齢者ならばまだ対応できようが、早朝開催というのは、アスリート側からすれば最悪の時間である。したがって、今やオリンピックのマラソンにだけは出ないといった選手も出てきている。

確かに8月という時期は、プロ競技側からすればもっとも都合がいい季節である。というのは、丁度この時期はシーズンオフか、ないしはクライマックスと呼べる時期ではないからだ。

したがって、最高水準の選手を集める上においては、8月という時期は最も適している。しかし、見るスポーツとしては、室内で行われる競技はともかく、屋外競技としては適していないか、はたまた最悪であることのほうが多い。

ところで、東京オリンピックは今でも感動的だったと語る、当時を知る人の声は少なくない。なぜかというと、10月10日という、「秋晴れ」の中で開会式を迎えられたことはもとより、「スポーツの秋」に相応しい時期に行われたからだといえよう。

ところが、2016年開催予定のオリンピックは8月中旬から下旬の開催となっている。

昨年、大阪で世界陸上が開催されたが、大阪が実質、夜だと世界一暑い都市だということもあったが、日中とほとんど変わらない気温の下で競技が行われ、結果、なぜか日本の選手に多かったのだが、けいれんなどの「奇行」が連発。仮にオリンピックが今年大阪で行われていたら一体どうなっていたのか?ということを考えなければならない事態が連発してしまった。東京はまだ大阪よりもマシだとはいえ、高温多湿の日本である手前、こうした事態が連発しないか心配なところ。

一方、10月にクライマックスを迎える野球は今回をもって種目から外れる。バスケットのNBAは10月が開幕だが、オリンピックの年だけ開催をずらすことは可能ではないか。

商業としては8月は最も適している。しかし、見るスポーツ、行うスポーツとして考えてみた場合、8月ほど「最悪」な時期はない。ソロソロ、やる側、見る側が最も適している季節の開催ということを考えるべきではないか。

コメント (3)
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マウンテンバイク

2008-08-23 19:41:33 | スポーツ

自転車競技としては最終種目となるMTB(マウンテンバイク)。23日に男女決勝が行われる。

女子スタートリスト。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/CM/C51/CMW021101.shtml#CMW021101

片山梨絵は29番ゼッケン。

男子スタートリスト。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/CM/C51/CMM021101.shtml#CMM021101

山本幸平は43番ゼッケン。ジュリアン・アプサロンが連覇を狙う。

女子は、ザビーネ・シュピッツが優勝。片山は1周遅れで打ち切られ20位。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/CM/C73A/CMW021101.shtml#CMW021101

男子は、ジュリアン・アプサロンがやはり強かった。連覇達成。山本幸平は3周遅れで打ち切られ、46位。

http://results.beijing2008.cn/WRM/ENG/INF/CM/C73A/CMM021101.shtml#CMM021101

以上、北京オリンピックの自転車競技は全て終了した。


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「絶対金!」は禁句

2008-08-23 14:57:32 | スポーツ

そういえば昨日、あるニュースワイドショー番組を見ていたら、韓国のとある国民たち(韓国の某テレビ番組の、対日本戦を控えての街頭インタビューより)がこんなことを言っていた。

「予選でも勝っているし、準決勝でも星野の鼻をへし折りたい」

「我々が強いんだということを証明したい」

韓国国民にとって、星野監督が準決勝を前にして語っていた、

「絶対にリベンジしますよ」

という言葉は想像以上に鼻についていたようだし、また戦前の

「金メダル以外のメダルはいらない」

といったニュアンスの発言も一層、「日本憎し」の印象度合いを強めたようだ。

確かにオリンピックの種目から、野球は今回を最後に外れる。したがって、正式種目となってからはいまだ金メダルの獲得がない日本にとって、あとは金メダルしかない、という気持ちはよく分かるんだが、他のいくつかの国だって、当然のことながら金メダル目指して挑んでくるわけで、金以外のメダルはいらない、みたいなニュアンスの発言は当然のことながら相手を想像以上に刺激し、また、韓国のとある国民ではないが、「鼻をへしおってやりたい」という気持ちに駆られるのは当然の話ではなかろうか。

そうではなくて、

「目標は金メダル。しかし、日本以外の国も当然金メダルを狙ってくるわけだから、一戦一戦を大事に戦っていきたい」

という話の仕方をすれば、日本憎し、といった感情的な話には恐らく繋がらなかったのではなかろうか。

それと、予選で3敗というのは負けすぎ。他にも、苦戦した試合がいくつかあった。それでいて、「絶対金!」という話はありえないようにも思ったわけだが・・・

http://news.goo.ne.jp/article/jiji_sports/sports/jiji-sp-080822F803.html

(追記)

日本、3位決定戦にも敗北。金どころかメダルなしとは・・・

はっきりいって、3位決定戦については、アメリカのほうが一所懸命に野球をやっていた。3Aの選手がほとんどだから、野球に対する姿勢が、モチベーションが下がりまくっていた日本とは全然違っていたし、これは同じく3A選手主体のカナダが、負けたとはいえ、キューバ、韓国、日本といった相手に1点差まで追い詰めたことにも共通していえる。

やはり、少なくともメダルは取らないとなぁ・・・

昨日の男子4x100リレーとか、浜口京子とか、水泳の4x100メドレーリレー(北島康介以外の選手は決勝にすら進出できていなかった)の銅メダル獲得シーンを思い出してもらいたかったな。

コメント (10)
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ホイらが登場

2008-08-23 14:34:42 | 競輪

ワールドグランプリ、今年は10月開催。

http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/index_news/index_news20080821_02.html

外国人参加選手は、クリス・ホイ、テーン・ムルダー、ライアン・ベイリー、テオ・ボスの4名。

19日・京王閣、26日・千葉での開催が予定されている。

ところで、日本人選手はまだ未定だが、できれば、長塚、伏見、井上のアテネ銀メダルトリオに銅メダルの永井が加わり、競輪実力ナンバーワンの山崎が加わればいいんじゃないか。

22日に発表された競輪選手の出場メンバー。

http://keirin.jp/pc/dfw/portal/guest/news/2008khn/08/news20080822_03_01.html

長塚、井上の銀メダルコンビに、神山、渡邉、北津留、金子といった国際大会における経験、実績を挙げている選手が選出されているが、どうも新鮮味がない。

だったらコメントで既に書いているが、日の出の勢いともいえる新人たちが少なくない今、そうした若手を参加させたほうがいいかもしれない。

コメント (4)
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消える施設

2008-08-23 13:21:42 | スポーツ

本日まで野球の会場として使用される五棵松野球場だが、実は今日をもって事実上最後の試合となるらしい。この他、オリンピックが終わると取り壊される施設がいくつかあるとか。

理由は、野球場を残しておいたところで、採算が取れる見込みがないから。ところで、野球は中国国内では不人気で、チケットの販売比率はワースト3に入るものだったとか。ま、中国にもプロ野球があるそうだが、国民の関心度はきわめて低いようだ。となると、球場を残しておいても仕方ない。

野球は北京を最後に正式種目から外れるけど、何か、オリンピックの舞台から永遠に野球が消えゆくことを暗示しているかのよう。

東京オリンピックでは、八王子自転車競技場がトラックレースの会場となったが、オリンピック終了後に取り壊された。西八王子駅と高尾駅の中間点に位置したそうだが、今はアパートになっている。ま、当時は競輪場に転用できる可能性もなかったし、取り壊しはやむなしということだったんだろうな。


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