公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

菊花賞回顧

2007-10-21 17:29:20 | 大レース回顧集

第68回菊花賞は快晴の京都競馬場で21日行われた。

1番人気は、ただいま4戦無敗の4・ロックドゥカンブで3.5倍、2番人気は16・ドリームジャーニーで5.5倍、3番人気は皐月賞馬の18・ヴィクトリーで6.7倍、4番人気は10・アサクサキングスで8.4倍。10倍以下の単勝人気は以上4頭。

スタートは若干ばらけ気味となったが、予想通り、17・ホクトスルタンが先に飛び出した形の8・マンハッタンスカイを抑えてハナを奪う。2番手に9・サンツェッペリンがつけ、ヴィクトリーが3番手。アサクサキングスが5番手あたりにつけ、その後ろに12・アルナスラインが続く。11・フサイチホウオーは中団。1番人気のロックドゥカンブは内を通って中団よりやや後ろでの競馬。14・エイシンダードマンが後ろから2頭目。ドリームジャーニーは最後方。

ホクトがうまくペースを抑え逃げるが、勝負どころの3~4角にかけてエイシンダードマンが捲り気味に上昇。一方、ロックドゥカンブは内に包まれたばかりか、一つ手前における不利の影響を受けたこともあってか、4角では後方から4~5頭目の位置という厳しい競馬。

直線に入ってホクトの逃げに対し、馬場の真ん中を通ってアサクサが一気に交わす。外からアルナスが懸命にアサクサに迫り、さらに内からロックが突っ込んでくるが、アサクサがゴール直前でさらに一伸びし、最後はアルナスの猛追を退け優勝。アルナス2着、ロックは3着、エイシンが4着で、ドリームは直線で伸びてはきたが、5着に終わった。

道中いいポジション取りからゆったりとした流れでレースを進め、最後の直線でスパートして優勝を果たしたアサクサキングス。

自らハナを切るレースもできる馬で、日本ダービーのときは道中他馬を引っ張り、ウォッカには完敗したものの最後まで粘りきって2着に入り牡馬最先着。秋緒戦の神戸新聞杯では前々の競馬からドリームジャーニーの末脚にこそ屈したものの2着にしぶとく残る競馬を見せた。

胴長の体型で、距離が伸びればいいと言われていた馬であるが、今回のレースでは初手から5番手あたりにつけ、道中もそのままの位置をキープ。あとは前の馬の力がなくなるのを見計らって一気に勝負に出て、アルナスラインの猛追を受けるも着差以上に強い競馬を見せた。空前の不作世代であった今年の3歳牡馬勢の中においては、今後も期待が十分持てる馬だと見ても良い。

あとはもう少しパンチ力(馬力)がほしいところ。現状では古馬一線級と比較するとその点が見劣りする。しかしながらこの馬は長い距離だと部類の強さを発揮しそうなタイプと見受けられ、来春の天皇賞でも面白い存在となりそうだ。

アルナスラインは終始アサクサを見る形でレースを進め、最後までアサクサを懸命に追ったが届かなかった。しかしよくがんばったといえよう。ロックドゥカンブは勝負どころで逆に後退し、おまけに前の不利の影響を受けるという展開面に泣かされた形となり、直線ではよく伸びてきたもの3着どまり。もう少し人馬ともにレースキャリアを積めばもっといい競馬ができるようになろう。エイシンダードマンは坂上から果敢に出て行っての4着。健闘したといえるのではないか。ドリームジャーニーは展開が嵌らなかった。ヴィクトリーは距離が長かったかも。

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追悼 ミルジョージ

2007-10-21 14:54:20 | 競馬

数多の名馬を輩出してきたミルジョージが19日死亡した。

http://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2007/10/20/11.html

史上初めて、英ダービー・キングジョージ・凱旋門賞の3つのレースを制覇したミルリーフの仔として1978年にアメリカで4戦2勝の成績を挙げた後、日本で種牡馬となり、中央競馬ではイナリワン(元は大井)、オサイチジョージエイシンサニーリンデンリリーユーセートップランモガミヤシマ、地方競馬ではロジータロッキータイガーシナノジョージダイタクジーニアスらを輩出した他、他にも多くの重賞勝ち馬を世に送った。

 

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