2日間に亘る決勝戦が終わり、早稲田実業が4-3で勝ち、夏の大会は初優勝となった。
第一回から出場していた早稲田実業。高校野球界の名門であるが、春は優勝を果たした王貞治をもってしても、また、1年生エースの荒木大輔をもってしても、真紅の大優勝旗を手にすることはできなかった。
とりわけ一人で900球以上投げぬいた斉藤祐樹投手には脱帽。特に9回、1点差まで迫られたあとも147キロ台を連発。ま、この球速を出されたら、高校生レベルではそうそう手は出せまい。超高校級選手だ。
早稲田実業には独自の校歌はもちろんあるわけだが、応援歌は大学野球と全く同じだし、ユニフォームも一緒。アンダーシャツが白なのも大学と同じだから、「早稲田ジュニア」というような表現も合うのかも。
一方、駒大苫小牧は惜しくも3連覇を逃した。実際には「2.5連覇」までは行ってたわけだが。
昨年、小倉高校以来の夏の大会連覇ということだけでも大偉業だが、やはり3連覇というのはそう簡単にはできない。これはどのスポーツにおいてもいえること。今大会も窮地に何度も立たされながらも決勝まで駒を進め、加えて再試合にまで持ち込んだことだけでも大したものだといえる。
しかしながら、駒大苫小牧という王者がついに陥落したことで高校野球界もまた、新たな時代を迎えることは言うまでもなかろう。
それにしてもこの夏の大会は大盛況だったようで、決勝戦は2試合とも完売、入場札止め。総入場者数も6年ぶりに80万人を突破したそう。
一時期、人気低迷が囁かれていた高校野球に復活の兆しか。
ま、私が小中学生の頃は春夏の甲子園大会が始まると、終了まで釘付けになったものだが、最近はスポーツも多様化、国際化し、それに埋没しかけていた。
ただ今年の夏の大会を見る限り、高校野球は面白かったね。