公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

高知競馬、いよいよ大ピンチ

2006-07-02 00:00:02 | 競馬

Yahoo地方公営ギャンブル経営より

高知競馬:背水の陣 「ハルウララ」ブーム、今は昔--夏秋が正念場 /高知

 ◇剰余金わずか

 高知競馬(高知市長浜)が存続の危機を迎えた。県競馬対策室が発表した第1四半期(4月1日~6月25日)の収支結果では3826万円の赤字で、取り崩しを続けてきた剰余金も残りわずか850万円となった。債務超過となれば廃止される方針で、次の第2四半期(7月1日~9月24日)が大きな節目となる。【袴田貴行】

 収支結果によると、総売り上げ額は約19億6659万円で当初計画の89%。総売り上げ額のうち、他場に支払う経費を除いた実収入は約11億8567万円。一方、人件費や払戻金などの総支出は12億2394万円だった。5月の開催日の大半が雨天だったことなどが影響したと分析している。

 剰余金約4677万円を取り崩して赤字額を埋めたが、ハルウララブーム時にはピークで約1億2000万円あった剰余金もほぼ底を突いた。第2四半期にも約3700万円の赤字が見込まれることから、同競馬事業運営協議会は先月24日の会合で、売り上げ額の設定を当初の85%に下方修正することで合意した。

 さらに、従業員約210人の賃金と、賞金や出走手当などの賞典奨励費を10%カットすることも決定。同室では、従業員賃金と賞典奨励費のカットで約2000万円の支出減を見込む一方、他場馬券の発売日数の増加などの経営努力により約1200万円の収入増を図る計画で、第2四半期での資金ショート回避を目指す。

 坂本恵子室長は「経費削減と収入増が達成できなければ事業は続けられない。力を合わせ、何とか乗り切りたい」と決意を述べた。


 

あの、ハルウララのブームが去ってしまった以上、高知競馬に残された時間はもうないかもしれないね。

そもそも今の場所は「行きにくい」。

1985年に現在地に移転する前までは「桟橋競馬場」といって、丁度、高知特急フェリー(昨年廃航)が到着する高知港のそばに存在した。

よって大阪からフェリーに乗って朝高知に着き、競馬をやって終わったあとまた大阪へ帰るってこともできたんだが、今はできないね。

現在地だと車を持っていないと行くのさえ億劫な場所。有名な桂浜とてそんなに近くないし、はっきりいって、何でこんなところに移転してしまったのかさえ今となっては「分からない」。

ここには、

「アイスクリン」

というものがある。結構冬場でもうまいが、いよいよこのアイスクリンとも「お別れ」となる日がやってくるのか?

また、高知競馬といえば、「中島競馬号」という日本最古といわれる競馬の専門紙が有名であるが、中島競馬号もここがなくなると、廃刊だな。

はっきりいって、今の高知競馬を救う手立てというのもなかなか考えにくい面がある。

まず目玉になるような馬がいない。 

いまだあのハルウララがどうの言われる現状ではどうにもならない。せいぜい40勝を挙げているアラブのエスケープハッチがいる程度では・・・

ま、ホリエモンも頑張っているみたいだが、まだまだ上のレベルまで達していない。

騎手のほうは2人の女性騎手が頑張っているが、エースだった中越豊光が兵庫へ移籍。但し兵庫では規約により、1年間は競走で乗ることはできないが、中越はそれでもかまわないとして移籍を決意した。

というわけで前途多難の高知競馬だが、果たして起死回生策はあるのか?

中島競馬号、福ちゃん、といった専門紙がコンビニのローソンなどで発売されていることは評価すべきであり、つまり、高知競馬は高知市内では「手軽」に予想などをすることができる。

問題は「広報」。

はりまや橋近くに存在する「パルス高知」など場外発売所が存在するが、とりわけ中心地にあるパルス高知を宣伝したほうがいいかもしれない。また、このパルス高知から高知競輪場へはいささかしんどいけど、歩いていけることもできるため、競馬+競輪の両方やることも可能である。

ということは競輪との連携は重要になってくるように感じる。

競輪もまた多額の赤字を出していて、来年行われるオールスターが正念場とさえ言われている現状だ。

マイナスとマイナスを掛け合わせれば「プラス」になる。

お互い経営不振が続く者同士、何かできることはなかろうか。そのあたりからかすかな光明も見えてこようが、いささか遅きに失するか?

コメント (2)
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