公営競技はどこへ行く

元気溢れる公営競技にしていきたい、その一心で思ったことを書き綴っていきます。

フェブラリーステークス回顧

2006-02-20 05:21:22 | 大レース回顧集

第23回フェブラリーステークスが19日、東京競馬場で行われた。

1番人気はこのあとドバイワールドカップを控える14・カネヒキリ。2番人気は中央・地方のG1競走で2着が5回もありながらもなかなか勝てない9・シーキングザダイヤ、3番人気は8・ヴァーミリアン、4番人気は11・ブルーコンコルド、5番人気はG1を連勝している7・アジュディミツオーだった。

ハナに行くと思われたアジュディミツオーが出遅れ、果敢に10・メイショウボーラーと12・トウショウギアが引っ張り、1000のラップは58秒あたりとまるで芝並みのハイペース。

この2頭が後続を一時は10馬身以上離し、実質先行状態の3番手に構えた3・ユートピアの後ろにシーキング、ヴァーミリアンとブルーコンコルドは5番手グループで、カネヒキリは中団よりやや後ろの外目を回り、アジュディは後方から4頭目と予想外の展開。

直線半ば手前で後続勢が一気に前2頭を捕え、カネヒキリが絶好の手ごたえで残りあと200を通過したあたりから一気にスパートして先頭。そしてそのまま後続を引きちぎり、終わってみれば圧勝。これでG1は4勝目で、ドバイへ向けていい形のレースができた。

2着にはまたもやシーキングザダイヤ。ユートピアがしぶとく粘って3着。逆にブルーコンコルド、ヴァーミリアンあたりは伸び切れずといった感じで4・5着。アジュディミツオーは7着まで来るのが精一杯だった。

昨年秋の東京戦ではズブさが顔を出して予想以上の苦戦を強いられた格好のカネヒキリだが、今回は全くそんな心配がなく、ダートの猛者ぞろいの今回のレースを圧勝し、ドバイへ向けて弾みをつけた。

前のペースに踊らされず、全く自分のペースを崩さなかったレースぶりに気性の成長面が伺える。ドバイはさらにペースが速くなり、日本の芝コースとほとんど変わらないタイムになることが予想されるが、それを想定したような走り方だったように感じる。

ただ、ドバイのレースは先手が全てのようなところがあり、スタートからおっつけていけるような走りが求められる。このあたりを残りあと1ヶ月までにどう対応していくかだろう。

シーキングザダイヤはまたもや2着。ただカネヒキリがあまりにも強すぎる内容だったため、この馬なりには走っていると思う。このあと5月に行なわれるかしわ記念を目指すことだろうが、ここで何とか悲願のG1制覇といきたいところだろう。

ユートピアは日本のダートホースではこの馬しかいないというマイルを最も得意とする馬だが、今回もその巧者ぶりを発揮した。しぶとく粘って3着をキープした。

逆につらい展開となったのが4着のブルーコンコルドと5着のヴァーミリアン。差しタイプの両馬にとって、今回のレースはあまりにもテンが速過ぎた。結局直線で伸び切れなかった。

アジュディミツオーはスタートでいけなかったのが全て。最後はよく追いつめて7着でゴールしたが、課題とされたスタート時が芝というコース設定にも対応できていなかった感じだ。


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