犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

いつも再び

2022-01-27 15:38:13 | 日記

2022年(令和4年)1月27日(木)

 

 朝は6時から7時の間で散歩を始めている。朝は早くから明るくなり始めた。夕方は3時とか4時くらいに出掛けている。1日が短くなっている。犬の散歩が終われば私の1日の終わりだからだ。

 

 昨夜、犬の前の飼い主が訪れた。

 私は犬の反応が興味深く思われた。昨年の1月に私が心不全で入院した時に家の者が犬を門司の動物ホテルに入れたのだった。私が退院して犬はなおホテルにいる時に面会に行ったのだが、きっと、犬は私に飛びついてくるだろうと想像した。だが、犬はシラーっとしていた。知らん人でもないらしいがという表情を見せたが、駆け寄ってくるでもなかった。吠えもしなかった。遠くの親戚が突然やってきて、さりとて話題もなくして場をどう繕おうかと逡巡しているような感じであった。

 犬にとっての大親分が病院から一時帰宅した時も犬は冷静さを保っていた。犬は人間と違って言語を持たないので記憶のシステムが人間程整っていないようだ。そう感じた。気持ちの表現もそれほど濃やかものではないようだ。だから犬の態度を評価してやらねばならない。

 前の飼い主に犬はどう対応したか。

 前の飼い主は以前、といってももう十年も前のことだが、犬は別れて数か月の飼い主に対して尻尾を振りまくった。振って振って振った。それは尻尾だけはなかった。もう犬の下半身が振れていた。犬の心中は察して余りあるものだった。これだけ訴えているのに結局、周りの人間は状況を改善しようとはしなかった。それ以来、前の飼い主は罪を作ると念じて面会には来なかった。

 この度、オミクロン株にめげず、10年ぶりの対面で、前の飼い主はラブちゃんと言ってに勢いよく素早く犬に向かった。ラブちゃんはその勢いに圧倒されたのかびっくりして吠えて次の間に逃げ出した。

 どうしたん、どうしたんと犬を私は宥めた。そして前の飼い主の前に犬を連れてきた。

 犬は伏せて前の飼い主に全身を撫でてもらった。犬は思い出しのだろう、すべてを受け入れた。良かった、良かった。みんな目は赤くしっとりと濡れていた。その中で一番冷静だったのは犬かもしれない。その次が現在の飼い主である私。これから東に向かって帰る前の飼い主が一番深く心が揺れているようだった。

 


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1 コメント

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Unknown (ドラミ)
2022-01-28 21:47:27
夢にまで見た久々の再会でした。
すっかり仙人様の家族になっていたラブに会えて、心からホッとすると共に、こんなに可愛がってくださっている仙人様に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
コロナが落ち着いたら、改めて仙人を囲む会をやりましょうね!
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