犬の散歩

見たこと、聞いたこと、感じたこと、思ったこと

キリギリスが鳴き始めた

2014-07-09 07:50:13 | 日記


 6時15分に犬の散歩に出掛ける。今日は水曜日。

 丘陵の頂越えのコースを歩く。曇りで風が甚だ強い。東寄りの風だ。木木は揺れ草草はなびき川は波立つ。時々、ブォオビュウと風の音がする。背中を押してくれる風は嬉しいが、正面からの風は歩きにくくなる。犬は余り気にならないようだ。犬の体は新幹線や航空機のようになっていて抵抗が少ないが、こちらは地面に付き立っているような姿勢だから風をもろに受けるのだ。
 蒸し暑い。

 踏切を横切ってすぐ、道の両側からギースという声がした。最初の舌打ちをするようなチッかチョンが殆ど聞こえない。ギース、ギースと鳴き合っている。

 稲を植えていないが水を張った田にはカモが3羽いて頭を水の中に入れている。顔を洗っているわけではあるまい。やはり餌を取っているのだ。あの滑らかな動きは泳いでいるようだが、水深からいえば歩いているとしか思えない。道の反対側のそのような田にもやはりカモがいて同じような動きをしていた。
 水田の稲は思った以上に伸びてすっかり緑の絨毯になっている所もあった。

 道路にカニが轢かれて真っ平らになっていた。アカテガニだろう。

 丘陵の頂の手前に竹林が右手にあるのだが、そこからはいつもウグイスの囀りが聞こえる。今年はホトトギスが少ないようだ。
 田の中にはアオサギが数羽いた。

 命豊かな川に至って犬は上流の方向へ強引に引っ張って行った。訳知りの自信満々の態度に圧倒される。こっちからでも帰れると思っているのか。しばらく従う。水田がまへりにあったのでのぞいてみた。ちょろちょろと動いたのはオタマジャクシである。そこの土の色と殆ど変らないので動かなければなかなか見つけることが出来ない。水面には小さなハエのようなものが立っていてすっと動いて行く。残念ながらホウネンエビやカブトエビは見なかった。
 よし、もういいだろうと声を掛けて引き返す。案外、犬は素直に従った。

 砂地の畑でネギを抜いている農家の人がいた。ネギ特有のにおいが風に乗ってくる。

 駅裏を通り市の施設の敷地に入る。表から出て緩やかな坂道を下る。右手の畑からジーという虫の声がする。かなりの数である。耳鳴りのようにも思えた。実際に耳鳴りになったことはないが。

 犬は信号の前で腹這いになった。疲れるのだろう。暑いし。

 7時35分に帰着。




 昨夕の散歩について

 4時10分に犬の散歩に出掛ける。

 犬と南の玄関から出て北の庭に行き、門から出て参道を西につまり神社の方へ行く。

 公園に行く。ミィミィとセミが鳴いている。これはニイニイゼミに違いない。泥の付いた小さな抜け殻は確認していないが。グラウンドにはさっき神社の鳥居の前で拝んでいた人が先を歩いていた。

 高架工事の警備をしている人と挨拶を交わして海辺のカフェの駐車場の横から浜に下りる。
 浜はヴォランティアの力で綺麗になったのだが、その前に漂着した葦などは完全に除かれず、恰も腐葉土ならぬ腐葉砂の状態になっている。

 手の甲に汗が浮いているが、そしてそれは中中蒸発しないが、今は見えない。この暑いのに軍手をはめているからだ。軍手をしたのは皮膚科で処方して貰った油性の薬を塗ったからだ。

 今日は次第に天気が回復してきて気温が急上昇した。

 浜を北に向かう。川に至って突堤の先には向かわず引き返す。暑いし、犬はいつもより激しくハアハア言って舌を出しているからだ。もう、この時間は無理だ。昨日、一昨日は曇って気温が下がっていたので良かったのだが。

 海岸道路に戻る。高架工事の下で犬は腹這いになった。暑いのだ。しばらく休ませる。車は避けてくれる。空にはナツアカネが何匹も舞っていた。
 しばらくしてよし行くぞと声を掛けると犬はさっと立ち上がった。が、長い赤い舌を出してハアハア言って歩いた。

 5時15分前に帰着。

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