ほぼ週二 横浜の山の中通信

人と異なる視点から見る

マイナンバーカードは役立たず

2023年07月12日 | 健康・薬・食飲料

高齢者の私の場合、病院に行くときは2枚必要

 

先日歯医者に行くと、マイナンバーカードの読み取り機が置いてあった。この読み取り機は以前から置いてあったけど、マイナンバーカードを保険証代わりにするつもりは無かったので関心は無かった。ところが最近マイナンバーカードが話題となっているので、前から気になっていたことについて受付の人に聞いてみた。

 

それは、私が保険証を2枚持っているので、マイナンバーカードを使うとマイナンバーカード1枚だけで済むのでは?ということ。

 

一枚目は、本来の保険証で「健康保険被保険者証」というカードサイズのもの。

二枚目は「健康保険高齢受給者証」で高齢者の自己負担割合(1割か2割か、3割)が書いてある。病院に行く時にこれら2枚を持っていくのが面倒。特に二枚目の「健康保険被保険者証」は昔の健康保険証と同じはがきサイズなので、大きくて邪魔。

 

マイナンバーカードでもやはり2枚必要

 

それで、受付でマイナンバーカードにすると、二枚目の「健康保険被保険者証」は不要?と聞いてみたら、「必要です」とのこと。なんじゃそら! マイナンバーカードのICチップに空き領域が無いのかな? それともマイナンバーカードの構想段階で追加情報が出て来ることまで考えていなかった?

 

補足

 

ネットで調べると、私の「健康保険高齢受給者証」は「はがきサイズ」で大きいけど、カードサイズがあるようです(横浜市にカードサイズがあるかどうかは不明)。また「健康保険被保険者証」と「健康保険高齢受給者証」を合体させたカードもあるようです(横浜市に合体カードがあるかどうかは不明)。私の場合は上記のとおり、カードサイズとはがきサイズの2枚を持っています。

 

2023年7月12日

 


習近平を独裁者と言って何が悪い

2023年07月09日 | 国際・政治(中国)

ブリンケン国務長官は冷遇された

 

アメリカのブリンケン国務長官が6月に中国を訪問したけど、空港にレッドカーペットが敷かれていないとか、出迎えた中国側の人の順位が低いという理由で、冷遇されたとあるメディアは伝えている。

 

ブリンケン国務長官は19日に習近平と面会できたけど、習近平が中央に座り、片側にアメリカ、反対側に中国側が座るという奇妙な配列だった。習近平はトップなのに対し、ブリンケン国務長官は閣僚であり格下なので、直接会うのは避けたかもしれない。しかし、マイクロソフトのビル・ゲイツと会った時は、二人だけで隣り合った席に座っていた。

 

結局、習近平は国内向けに「おれはブリンケンより偉いんだぞ」と見せつけ、米国に対しては「ブリンケンと会ってやったぞ」という配慮を示したかったのかな?

 

ブリンケン国務長官の訪中は酷評された

 

ブリンケン国務長官がアメリカに帰った後、共和党から訪中について酷評されているらしい。それでバイデン大統領は、ブリンケン国務長官に対する中国側の扱いに腹を立てて、「習近平は独裁者」と発言したのかもしれない。

 

習近平は独裁者

 

「習近平は独裁者」発言に対して、中国外務省報道局の小役人が反発したのを報道した日本のメディアは「米中関係に悪影響を与えかねない」といつものように小学生のようなことを言っている。

 

中国外務省報道局の小役人は文句を言うのが役目なので、それにいちいち反応している日本のメディアはアホとしか思えない。(日本のメディアは他に記事にすることが無いのだろうけど) 習近平や王毅国務委員、秦剛外相が米国に文句を言えば報道する価値はあるが、中国外務省の小役人ではねえ。

 

それより、会議での習近平の座り方に対して、「米中関係に悪影響を与えかねない」と日本のメディアはなぜ書かないのだろうか? 

 

それに、中国は共産主義国ですよね。中国は共産党の「一党独裁」なので、共産党のトップが「独裁者」であってもおかしくはない。もっとも中国共産党は利権集団なのではと思うけど。

 

朝日新聞論説委員の書いた記事がチョロい

 

朝日新聞論説委員が「中国は『独裁』ではない? 毛沢東以来の用語をどう翻訳すればいいか」という記事を書いている。残念ながら、大部分は有料記事になっているが、ありがたいことに無料部分にこんな文がある。

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 バイデン米大統領が6月20日、集会での演説で中国の習近平(シーチンピン)国家主席を「独裁者」と呼んだのは、やはり問題だった。中国外務省の毛寧副報道局長は「でたらめ、いいかげんで基本的事実に反し、外交儀礼に反する」と非難した。

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朝日新聞は中国外務省の小役人の発言に頼っているのか?

 

これからすると、朝日新聞論説委員は中国外務省の副報道局長の発言から、バイデン米大統領の発言は「問題だった」と判断しているようです。一国の大統領の発言を中国の一介の小役人の発言で「問題あり」「問題なし」と朝日新聞は判断するのかねえ? それじゃ、論説委員も一般人と変わらないのでは? 朝日新聞はそんなに情報収集能力がないのかねえ? 論説委員がこれじゃヒドイし、チョロいね。

 

イエレン米財務長官の訪中

 

ところで、バイデン米大統領のこの発言の後、米国のイエレン米財務長官は7月初旬に中国を訪問している。「問題だった」という割に、中国側がイエレン米財務長官を受け入れたのはどうして? 中国側はブリンケン国務長官の時の様に冷遇するのか、しないのか? そのうち、報道が出て来ると思うけど。

 

2023年7月9日

 


官僚志望者の減少は国会答弁の原稿作成が主原因か?

2023年07月06日 | 国際・政治

女性というだけで人事院総裁に就任したのか?

 

人事院総裁の発言を6月29日の読売新聞から引用する。(傍線部は私)

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「行政を担う優秀な人材の確保は国家的課題だ。かなり危機的な状況にある」

 人事院の川本裕子総裁は28日、仙台市内で開いた地元の有識者らと意見交換する会合でこう強調し、長時間労働の是正など働き方改革を早急に進める必要があるとの認識を示した。

 川本氏が最優先課題の一つとして挙げたのが、深夜残業を余儀なくされることが多い国会対応だ。人事院が2022年11月~23年1月、府省庁など44の国の行政機関を対象に行った調査によると、与野党の議員が政府に対して国会での質問内容を事前に伝える「質問通告」が「遅い」との回答が目立った。

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この官僚のなり手の減少問題は、既に何回か書いている。

 

2022年10月13日のブログ「ニュースの重箱の隅をつつく その28 霞が関崩壊と日経の老害とIT業界の下請けが悲しい

2021年10月14日のブログ「公務員の志望者減少は野党の責任か?

2021年01月18日の「日経新聞の『官僚の劣化』社説は50点 ~メディアに物申す その101~

 

官僚志望者の減少は官僚の権限縮小が本当の原因

 

人事院総裁が「官僚の志望者の減少」の本当の原因を言えるはずがない。だから、二次的な原因しか言えない。

 

官僚志望者の減少は、官僚の権限縮小や天下りの制限が本当の原因であることは明らか。といって、私は官僚の権限拡大や天下りを奨励しているわけではない。

 

官僚の権限縮小は、安倍元首相が推し進めた政治主導の結果であり、その手段として官僚を抑え込むための内閣人事局の創設が挙げられる。政治主導は官僚主導より良いシステムの様に思えるが、志の低い安倍元首相の作った政治主導は、政治主導と言いながら、責任は官僚に押し付けると言う政治家にとっては都合の良いシステムにしてしまった。この結果、官僚は政治家にとって都合の良い尻拭い役人になってしまった。こんな立場の官僚に誰がなろうとするか? 特に機を見るに敏な東大生なら、他の職業を選ぶはず。

 

天下りは相変わらず続いているし、それがやり難くなったかどうかは、役人ではない私にはわからない。例えば、国土交通省の元役人によって空港施設会社の社長に元役人を据えるように要求する事件が最近起あった。相変わらず天下りは続いているけど、やり難くなっているように感じる。

 

人事院総裁なら、もう少し頭を働かせてほしい。能力が無いのに、女性だから総裁にしたのかもしれないけど。

 

国会での答弁原稿は官僚が作るのが常識か? 

 

国会における与野党議員の質問に対する答弁原稿作成が、官僚の長時間労働の原因になっていると主張をしている日本経済新聞をはじめとする一部メディアの人たちは頭がおかしい。官僚による答弁原稿作成がまるで「常識」のように主張している。閣僚はアホなのか? 閣僚の答弁を官僚が作成するという「常識」を誰が決めた? 

 

そもそも、答弁原稿作成のために深夜早朝に及ぶ長時間労働が役人志望者の減少する原因という前に、役人が閣僚の答弁原稿を作成するというアホらしい仕事に就きたいと思う学生がいるか? 

 

閣僚はどうした? 政治主導では無かったのか? 政治主導と言いながら、国会答弁の原稿作成を官僚に丸投げして、なにが政治主導だ! こんな仕事を官僚に丸投げすると、官僚のなり手が減少しても何らおかしくはない。

 

じゃあAIでやれば

 

だいたい、国会での議員の質問に官僚の原稿通り答えるのなら、質問は人間でも答弁はAIでやればよい。閣僚なんていらない。閣僚席に張りぼての閣僚を置いて、答弁はAIの自動音声でやればよい。

 

2023年7月6日

 


巨大なトヨタザウルスは脳みそが小さい

2023年07月04日 | 会社

トヨタの新社長は豊田章夫氏に似ている

 

豊田章夫氏に代わり、トヨタ自動車の新しい社長に就任したのが佐藤氏。TVで見る限り、顔の雰囲気が豊田章夫氏に似ている。彼は、豊田章夫氏のアバターなのか?

 

今までに、お節介にもトヨタに関して批判的に書いている。

2022年03月06日のブログ「未来が見えないトヨタザウルス」

2017年10月22日のブログ「トヨタザウルス、ドツボから出られない

2017年02月13日のブログ「トヨタザウルス、動きがトロい」

こちらも参照してください。

 

トヨタは次世代エンジンで全方位

 

豊田章夫前社長の言い方をすると、自動車の駆動方式について「トヨタは全ての可能性を追求」するらしい。つまり、

 

・従来のガソリンエンジンやディーゼルエンジンの改良

・従来のエンジンを改良して、水素を燃料とする

・トヨタの得意なハイブリッド方式

・トヨタは遅れているバッテリーEV(略してBEV、これはトヨタ流の言い方で、他社はEV)

・水素タンクを抱えた燃料電池のEV

 

の全ての可能性に賭けるということ。このうち

 

・従来のエンジンを改良して、水素を燃料とする

・水素タンクを抱えた燃料電池のEV

 

の二つの方式は、水素タンクを車に積む必要があり、電池とは異なる種類の難しさがある。

 

今さらエンジンの改良とは?

 

2017年の「トヨタザウルス、ドツボから出られない」では、2014年から始まったディーゼルエンジンの熱効率を向上させる研究組合「AICE」を取り上げている。5年後の2019年から「第二次AICE」が始まり、参加企業は「第一次」から大幅に増えて82社が参加している。目的の中に、「第一次」では無かった「電動化との融合」という文言が付け加えられているが、はて「電動化との融合」とは具体的に何を意味するのかな? 元々はエンジンの改良が第一目的ではなかったっけ? 路線変更したのかな?

 

どの方式にするのか、判断できないので全方位 トヨタの二番手戦略

 

トヨタの「全方位」とは、世界の自動車の趨勢がどれか一つの方式に収束しそうになったら、トヨタは一斉にその方向に進むということかな? 昔の松下電器(今のパナソニック)の「二番手戦略」を真似したのかな?

 

二番手戦略に関しては、2013年08月27日のブログ「会社は急には変われない その2~サムスン電子~」参照。

 

トヨタは電池も全方位

 

トヨタは、電池も「全方位」の可能性を追求するらしい。6月17日の日本経済新聞は「トヨタ、電池開発『全方位』」と書いている。しかし、これは少し可哀想。現在のリチウムイオン電池に代わる次の電池は候補がいろいろあるけど、この記事ではトヨタの選択肢は2種類しかない。リチウムイオン電池の次の候補と言われている個体電池、それにリチウムイオン電池の中でも安価なリン酸鉄リチウムイオン電池。しかし、これらは開発途上なので、どうなるかわからない。

 

トヨタザウルスは小早川秀秋か?

 

関ケ原の戦いでは、西軍の小早川秀秋は山の上に陣取ってどちらが勝ちそうか見ていた。結局、東軍に寝返って東軍の勝利に貢献した。トヨタはこういう戦い方をしようとしているのかな? 全世界を見まわしてみて、どの方式が優勢になるか見極めて、その方式に雪崩を打って進軍しようとしているのかな? しかし、トヨタザウルスの小さい脳みそでこんなに難しい難問を解けるのだろうか?

 

それに、当面は成功したとしても、二番手戦略はいずれ行き詰る。

 

決断しないトップ、決断できないトップ、決断の遅いトップ

 

ある外人さんが言うことには、「日本の中堅は優秀だけど、トップはバカ」と言っていた。表現は違うかもしれないけど、こういう意味のことを言っていたのは割と有名です。日本のトップの悪い点は決断しない、あるいは決断ができない、また決断が遅いこと。

 

結局、前社長の豊田章夫氏は決断できなかったので、新社長の佐藤氏に丸投げした。創業家出身の豊田章夫氏はそれまでのしがらみが沢山あって、決断できなかったのでしょう。あちこちに良い顔をしていると決断できないけど、それが出来ないと創業家出身の意味がない。

 

2023年7月4日