共同通信が「中国のスパイ監視部門が在留邦人の監視強化 拘束も検討か」という記事を配信しています。一部を引用すると
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中国でスパイ摘発を担う国家安全部門が、中国の政界や経済界に深く関わっていると見なした邦人に対する監視を強化していたことが17日、分かった。特に放出を巡る日中間の協議に関わる人物らの身辺調査を水面下で進めたという。拘束も検討した可能性がある。複数の関係筋が明らかにした。
(一部省略)
中国は「放射性物質トリチウムを含む処理水は溶融した炉心に触れた水であり通常の原発運転の排水と同一視できない」と主張して放出反対の方針を早い段階で確認した。
一方で中国の原発からの排水に含まれるトリチウムの量が福島原発処理水の放出予定量を超えていることを示す“不都合な”データが日本側で明らかになったことを問題視。国家安全部門は処理水の協議に関わっていると見なす在留邦人の通信記録や行動履歴を入念に調べ、中国と関わりが深いと判断した邦人に対して拘束も念頭に監視網を広げたという。
(一部省略)
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中国の意図が良く理解できませんが、こうであろうということを次に推測します。まず、中国の間違いを指摘します。
<中国の間違い-1>
「放射性物質トリチウムを含む処理水は溶融した炉心に触れた水であり通常の原発運転の排水と同一視できない」と中国側は主張していますが、これは間違い。トリチウム以外の放射性物質を取り除いているのなら、「炉心に触れた水」も「原発運転の排水」も同じはず。
<中国の間違い-2>
「放出を巡る日中間の協議に関わる人物らの身辺調査を水面下で進めたという。拘束も検討した可能性がある。」
「日中間の協議に関わる人物」を拘束してどうするんだ。それなら「協議」を拒否したら良いだけなのに、負け惜しみで国際間の付き合いを放棄したらどうなるか分からないのかな?
<中国の間違い-3>
「(中国側に)“不都合な”データが日本側で明らかになったことを問題視」というが、「“不都合な”データ」は中国でも公開している文書のはずだし、公開していないのなら原発に関する世界の通念に反するのでは?
<中国の間違い-4>
こういう問題に「スパイ摘発を担う国家安全部門」が出て来る不思議。これがスパイと見做されるのなら、中国に駐在している人は直ぐに引き上げるべきです。
中国で「福島原発処理水の放出」反対を決めたのは誰?
習近平主席でしょうか、それとも李強首相、あるいは王毅外相、それとも? 相当無理な理屈をつけてゴリ押ししてくることからすると、相当高いレベルの人のような感じがします。たぶん習近平主席でしょう。
いずれにしても、中国国民からマズイことは隠して、あるいはインターネットから削除して、ゴリ押ししてくることからすると、中国の負けです。
2023年9月18日
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