ほぼ週二 横浜の山の中通信

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習主席の通訳と中国のサンマ漁船と雄安新区

2023年08月29日 | 国際・政治(中国)

習主席の通訳が入場を阻止される

 

確かに不思議な映像ですね。ロイターや韓国のメディアに画像が出ている。南アフリカ共和国ヨハネスブルクで8月23日に開催されたBRICS首脳会議の会場に中国の習近平主席が入場する時に起きた珍事。

 

習主席の後を追いかけてきた通訳が習主席に続いて会場に入ろうとした時、警備員が会場入り口のドア閉めて通訳は入場を阻止されてしまった。

 

警備上、各国のトップしか会場には入れないことになっていたのか、あるいは単なる連絡ミスなのか? 不思議?

 

福島原発の処理水の海洋放出について

 

福島原発の廃水からトリチウム以外の放射性物質を取り除いた処理水の放出を8月24日から開始した。

 

トリチウムは日本語では三重水素で、水素の原子核が陽子一個と中性子二個から構成されており、水素(原子核は陽子一個だけ)の放射性同位元素です。半減期は約12年。酸素原子と結合すると「三重水素水」になる。「三重水素水」と普通の水を選別することは難しく、トリチウムは「三重水素水」という形で普通の水と混合して存在する。

 

したがって、溜まりに溜まった福島原発の処理水は海洋に放出するしか他に方法がないのは理解できる。しかし、通常に稼働している原発からもトリチウムが混じった廃水が大量に出ていることは、今回の福島原発の処理水問題で初めて知った。政府や電力会社は、原発がトリチウムを放出していることは、今までこれぽっちも話していなかった。それが、処理水の海洋放出が問題になると、話を出してくるのは納得がいかない。

 

トリチウム放出の件は、もっと以前から国民に説明しておくべき懸案だったと思う。これは何も日本政府だけの話ではなく、韓国や中国政府も同じ。韓国や中国の政府もあまり公開したくなかったのは日本と同じ。

 

ところで、福島原発処理水の海洋放出を習近平氏は知っているのだろうか? 対外問題は中国トップとして知っているべきだと思うけど、日本のことまで知る余裕があるのだろうか? どちらにしても、中国はこの問題から引くに引けないだろうけど。

 

ネットを見ていて「そりゃそうだよね」と思ったのは、日本近海に来てごっそりとサンマを取っていく中国のトロール漁船のこと。日本からの魚を輸入禁止にしながら、日本沖で取ったサンマを中国に持っていくのは二重基準。今年も中国のサンマ漁船が来るのか見ていよう。多分、来ると思う。(8月末なので既に来ているのかな?)

 

雄安新区は元遊水地?

 

ネットニュースを見ていると、7月下旬から8月にかけて中国北京付近で大雨が降り、一部の地域で浸水したという記事があった。その中に、北京を浸水から守るために、わざと水を流入させた地域(河北省)があり、その地域の住民から不満が上がっているというニュースが出ていた。

 

これは日本にもある洪水対策の「遊水地」です。日本でも都市を守るために、低地や水田に水を引き入れて水を一時的に溜める洪水対策は昔から行われている。中国ではこのような遊水地だった低湿地に家を建てて暮らしている地域が増えているらしい。このような元低湿地に住む人が増えているので、北京の洪水対策の犠牲になると、不満の声も大きくなる。

 

ところで、その記事の中に習近平氏が主導して開発している北京近郊の新都市、雄安新区(近郊と言っても北京から100キロもある)も実は低地らしい。北京近郊で広い土地は低地しか残っていなかったのかな? もしそれが本当なら雄安新区はいずれ浸水の被害にあうだろうし、そんな土地に重要施設を作るのなら雄安新区は失敗する。

 

2023年8月29日

 


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