ブリンケン国務長官は冷遇された
アメリカのブリンケン国務長官が6月に中国を訪問したけど、空港にレッドカーペットが敷かれていないとか、出迎えた中国側の人の順位が低いという理由で、冷遇されたとあるメディアは伝えている。
ブリンケン国務長官は19日に習近平と面会できたけど、習近平が中央に座り、片側にアメリカ、反対側に中国側が座るという奇妙な配列だった。習近平はトップなのに対し、ブリンケン国務長官は閣僚であり格下なので、直接会うのは避けたかもしれない。しかし、マイクロソフトのビル・ゲイツと会った時は、二人だけで隣り合った席に座っていた。
結局、習近平は国内向けに「おれはブリンケンより偉いんだぞ」と見せつけ、米国に対しては「ブリンケンと会ってやったぞ」という配慮を示したかったのかな?
ブリンケン国務長官の訪中は酷評された
ブリンケン国務長官がアメリカに帰った後、共和党から訪中について酷評されているらしい。それでバイデン大統領は、ブリンケン国務長官に対する中国側の扱いに腹を立てて、「習近平は独裁者」と発言したのかもしれない。
習近平は独裁者
「習近平は独裁者」発言に対して、中国外務省報道局の小役人が反発したのを報道した日本のメディアは「米中関係に悪影響を与えかねない」といつものように小学生のようなことを言っている。
中国外務省報道局の小役人は文句を言うのが役目なので、それにいちいち反応している日本のメディアはアホとしか思えない。(日本のメディアは他に記事にすることが無いのだろうけど) 習近平や王毅国務委員、秦剛外相が米国に文句を言えば報道する価値はあるが、中国外務省の小役人ではねえ。
それより、会議での習近平の座り方に対して、「米中関係に悪影響を与えかねない」と日本のメディアはなぜ書かないのだろうか?
それに、中国は共産主義国ですよね。中国は共産党の「一党独裁」なので、共産党のトップが「独裁者」であってもおかしくはない。もっとも中国共産党は利権集団なのではと思うけど。
朝日新聞論説委員の書いた記事がチョロい
朝日新聞論説委員が「中国は『独裁』ではない? 毛沢東以来の用語をどう翻訳すればいいか」という記事を書いている。残念ながら、大部分は有料記事になっているが、ありがたいことに無料部分にこんな文がある。
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バイデン米大統領が6月20日、集会での演説で中国の習近平(シーチンピン)国家主席を「独裁者」と呼んだのは、やはり問題だった。中国外務省の毛寧副報道局長は「でたらめ、いいかげんで基本的事実に反し、外交儀礼に反する」と非難した。
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朝日新聞は中国外務省の小役人の発言に頼っているのか?
これからすると、朝日新聞論説委員は中国外務省の副報道局長の発言から、バイデン米大統領の発言は「問題だった」と判断しているようです。一国の大統領の発言を中国の一介の小役人の発言で「問題あり」「問題なし」と朝日新聞は判断するのかねえ? それじゃ、論説委員も一般人と変わらないのでは? 朝日新聞はそんなに情報収集能力がないのかねえ? 論説委員がこれじゃヒドイし、チョロいね。
イエレン米財務長官の訪中
ところで、バイデン米大統領のこの発言の後、米国のイエレン米財務長官は7月初旬に中国を訪問している。「問題だった」という割に、中国側がイエレン米財務長官を受け入れたのはどうして? 中国側はブリンケン国務長官の時の様に冷遇するのか、しないのか? そのうち、報道が出て来ると思うけど。
2023年7月9日