日本人の塩分摂取量が多く、欧米で少ないのはなぜ?
私の若い頃は低血圧気味だったのに、いつの間にか高血圧気味になりました。薬を飲みたくないので、塩分控えめと運動を心掛けていますが、一向に血圧が低くなりません。
塩分量を控えめにしているつもりなので、実際の1日の塩分量を計算してみました。
夕食はいろいろ変わるので、毎日比較的似たような食事になる朝食と昼食の塩分量を計算してみました。
ある日の朝食です。毎日こんなものです。
ある日の昼食です。
朝食+昼食の塩分量は5.05gなので、おおよそ5gとします。夕食は塩分が多くなりそうなので、エイヤーと朝食+昼食の塩分量と同じとして5g、そうすると私の1日の塩分摂取量は10gくらいでしょうか。下記の日本人平均と比較すると、若干少なめです。
私が疑問に思ったのは、パンやハム、チーズなど欧米人の食べそうな食材の塩分量が多いのに、欧米人は日本人よりも塩分摂取量が少ないらしい。どうも納得できません。
それで、日本人と欧米人の塩分摂取量をネットで調べてみました。
(注#)http://www.geocities.jp/t_hashimotoodawara/salt6/salt6-09-12.html
国際疫学学会誌(International Journal of Epidemiology 2009;38:791-813)のデータから私が集計した。英米平均は、アメリカ・オーストラリア・イギリスのデータを平均した。
上の表で日本人平均は二つのデータから引用したが、数値はほぼ同じです。英米平均の女性の6.9gはオーストラリアで、それ以外は8g前後です。
まとめると、確かに英米は日本より2~3g少ないが、ビックリするほどの量では無い。
繰り返しになりますが、不思議なのは英米人がよく食べるはずのパン・ハム・ソーセージ・チーズの塩分が結構多いのに、塩分摂取量が日本人より少ないこと。しかも欧米人だと食べる量も日本人より多いはずなのに。英米のパン・ハム・ソーセージ・チーズの塩分は日本製より少ないのかな? それとも、パン・ハム・ソーセージ・チーズの塩分は多いけど、それ以外の欧米の食品の塩分は少ない?
そうなのかなあ? どうも合点がいきません。
私は、1日の塩分摂取量は約10gなので、日本人の中では少ない方ですが、朝食+昼食の塩分量は、おおよそ5gなので、これだけでWHO基準の5gになります。WHO基準をクリアするには、夕食を抜くしかありません。あるいは味噌汁を止めて、パンを水につけて塩出ししてから食べるとか。このパンの塩分量の多さは何とかならないんでしょうか?
ところでTVでしっかり減塩に励んでいる人の血圧がどれほど低下したかを聞くと、4mmHgとか、ほんのわずかなんです。10mmHg下がったなんて聞いたことが無い。がっかりします。
2015.03.16