大風に煽られ首をかしげる、窓の向こうの竹林
ときならぬ大嵐。
地響きを立てるような風。穴が開きそうなほど窓を打つ横殴りの雨。朝方はとどろく雷鳴。
不幸中の幸いと言おうか、桜が満開になる前に荒れ狂う春の嵐。「花散らしの風」などというそしりは免れたといえるのだろう。
「爆弾低気圧」と命名されるほど、関東以西で大変な風が吹き荒れ、被害も出た。
窓の向こうに広がる竹林。アオサギが巣を架け、子育てするのを見守るだけでなく、海風の防風林的役割もしてくれている。その竹やぶも、一様にお辞儀をする如く風に任せてみぎひだり。それにしても近来まれに見る長時間に及ぶ大風。
せっかく出来上がった彼らの住処も風に振り落とされそうになる。負けるなよー。
もう一つの春嵐(しゅんらん)は我が家の中で荒れ狂う。
決められた宿題のない春休み。長期休暇のど真ん中。じいちゃん学校も円熟味を増している。例によってお二人さんがやって来る。先ずは食卓の食べ物飲み物をチェック。次いで冷蔵庫からチーズを取り出してペロリ。やっと所定の席に着く。スタートはいい加減だが、やはり6年生になる兄ちゃん、小学校高学年の仲間入りする弟。机に向かう時間も随分長くなったし、色々質問も飛んでくるのは嬉しい。
お天気がよければ早々に切り上げて公園で遊んだり散歩も出来る。がこの嵐ではねー。出来るだけ机に向かう時間を引き延ばす。それにも限界はある。仕方なしテレビを見せたりゲームの許可を出す。そのうち兄弟のチョッカイ出し合いが始まる。やがて家中を駆け回る。ドアもふすまも破れそう。たまりかねてゲンコツも見舞う。が、平気の平左。
思い起こせば、子供のころの4月3日といえば、家族みんなでお花見や山上がりに興じたものだ。お弁当も豪華ではなかったがおふくろの完全手作り。
決して豊かではなかったが、みんなが揃っておにぎりをつまむ美味しさは格別。
天気が回復したら、そんな素朴な味に感謝する体験学習もさせてやらねば。
外出も控えていたのに、ちよこっとだけ庭に出た瞬間、お隣の倉庫のスレート屋根が飛んで来てび~っくりしました。
こんなこと初めてのことで恐怖でした。
おうちの中の嵐も大変だけど、楽しいこともたくさんあってこちらの嵐は歓迎?ですかね。
そうか、今春休みなのですね。
こちら、ゴミ出し日も忘れてしまう程曜日感覚が麻痺してま~す。
日本中を駆け抜けていきましたね。
お店の前に置いてある看板が
どれもこれも倒れていましたよ。
どこかの家の網戸も道に飛んできてました。
案の定、何やら物が散乱した今朝の惨状でした。(笑)
外で食べるお弁当、おにぎりは格別です。
お花見がてらお二人さんとお出かけになれるといいですね。
アオサギの巣も一つは完全に飛ばされたみたいでしたよ。
恐ろしいほどでしたねー。
それにしても、そんな雨風も曜日もあまり気にせずゆっくりな朝を迎えられる。
これほどの贅沢がこの世にあろうか・・・などと。
これまでのご褒美ですよ。
家の中の嵐、あと3・4日は停滞しそうです。
これに勝るものはなかったような。
向かいの山のアオサギの心配するどころではなかったのですが、あまりにも大きく木が揺れるので対心配になってしまいました。
まさに全国ネットの恐怖でした。
クルマの外出とはいえ、ご無事で何より。
やはり春休みの思い出作りにも一役買って出なけりゃいけませんね。
おにぎり持ってウオーキング。
ふるさと再発見の小さな探検でも試みましょう。
一つ一つ肩の荷を下ろしながら・・・。