一ヶ月の過ぎゆく早さに驚きながら、改めて暦を見ると、早くも長月つごもりだって。
『秋きぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる』
日中の日差しは強くても、夜になると何となく肌布団では物足りなさを感じる季節。秋風の到来と共に今年のカープさんも終わってしまった。5位確定。中日ドラゴンズさんのお陰で、テールエンドは免れた。
ものは思いようで、5位と悲観する前に6チームの中ではブービー賞である。などとバカなことを言っていたら、本当の鯉党・熱心なカープファンには叱られそうである。が、1年を通して何かしら消化不良が拭えない、本当に地力がないチームに見えて仕方なかった。中途半端な温情にやきもきしたり、投手出身の監督なのになんで投手心理が読めないの?投手の一番のモチベーションは「勝ち」を付けて上げることじゃないの??などという疑問符の付く試合があまりにも多すぎた。カープさんの場合、8月あたりから秋風が吹き始めていた。
今年も残り試合1試合。これでようやく夕方のゴールデンアワーが自分の時間に使える喜びが戻った。逆に言えば、それほどにナイターにしてもデーゲームにしてもカープがテレビで流される限り、他のことはさておいて応援をした。と言えばかっこいいが、先に点を取ったら逆転を怖れて手に汗握っている。大抵そんな場合逆転負け。相手に先に点を取られたらもう青菜に塩。などと、弱いカープばかりが目に付いた。これって本当のファンなの?と自分で呆れ返るほど。でもその負の予感がよく当たるんだ!
来年こそ、ワクワクドキドキさせる指導者が欲しい。と言ってもボスがビッグ過ぎてシーズン途中早くから最下位になってもらっても困る。なんだかんだ言いながらやっぱりカープ!それいけカープなのだ!!この秋のプロ野球は、今日のカープ敗戦で全て終わり。後はホームラン56号が出るのか出ないのかその一点である。