雑木林の向こう、ゆっくりと顔を出した2022年 仲秋の名月
粗茶を一服、うっとり眺めるうちに名月は煌々と中天へ
一年のうちでも最も美しいと言われる空に、最も美しいといわれる望月がゆったりと浮かぶ。
吹く風にも仲秋を感じさせる今宵、雑事を忘れ、年に一度のこの名月を愛でる気持ちのゆとりを忘れてはもったいない。
まさに、月見る月はこの月の月。しっかり目に焼き付けて、また明日からに臨むとしよう。
名月や故郷遠き影法師 漱石
けふの月空に心のすめる哉 桂舟
雲にも邪魔されず最高の名月を見せてくれた余韻に浸りながら、静かなひと時を楽しむとしよう。