3年ぶり15回目を数える「瀬戸内海環境保全大作戦」と銘打った海岸清掃が今日行われた。
地区の社会福祉協議会という、任意の社会福祉団体が毎年1度行っている大がかりなボランティ活動の一つである。
何故3年ぶりなのか。一昨年は予定当日台風襲来で危険回避のため中止とした。昨年は、コロナコロナに圧倒され、感染拡大防止の観点から中止とした。
では今年はどうする。早くから執行部は悩みに悩んだ。元々、この海岸清掃は「海の日キャンペーン」という大義名分で始めたことから、7月の海の日に実行してきた。今年も当初は7月の予定で来たが、コロナの状況を考えて秋まで待つことにした。
幸い、コロナも当面落ち着きを見せていることから、3年ぶりに思い切って実行しよう。但し従来の500人規模から150人規模に縮小することにして、やっとの思い出で今日の実施にこぎ着けた。
密を避けて間隔開けた開会式 中学生の作業指導
最終的に集められた可燃物 特殊ごみ
100人に及ぶ地元中学校の生徒と教職員の絶大なる協力をはじめ、地元高校や医療センター看護学校生。それに我々社協の仲間や自治会からの任意参加など、総勢220人を数えるに至った。
3年ぶりの海岸清掃は、それはそれは見事な漂着物の山である。人手はいくらあっても余ることを知らない。
従来は、集めたごみはチャーターした漁船で荷揚げ場所まで運搬していた。今日はあいにくの秋風に見舞われて漁船の砂浜接岸が不能となり、漁船運搬をあきらめ、ひとり一人の手運びに頼った。
そんなこんな、周到な計画や予想通りに行かないことも多々あるが、そこは「地元の海岸を守る」という共通意識の下、大過なく、事故も無く、可燃物・不燃物合わせて約2トンを回収した。
流木等大物の回収や焼却などは、改めて漁協との相談に委ねることで一件落着。
兎に角懸案の事業を一つ終えたことでホッと一息。
コロナの完全終息を待って、その他の計画事業・活動を実行に移さなければ。
こんな田舎でもというか、田舎だからこそ「互いにちょっと手を貸そうや」という人の優しさが生きている。それこそが住みやすい社会環境の原点なのだと思うから、つい手が、脚が抜けない。