この季節のお楽しみである、取れ立てブリの刺身食べ放題(笑)
婿殿が、職場の仲間で積み立てたお小遣いで漁船をチャーターして、遠出の船釣り。今日は国東半島近くまで出かけたという。タフな婿殿にしてはお酒も進まぬほどのお疲れの様子であった。
訊いてみると、結構大きな波にやられて、船酔いが少し残っているという。
なんと70cmを超えるブリを持ってきて、イッパイやりましょうという話。いつものことながら、小さな家庭用の流し台に余るほどの大物を、なんとか裁き「もういいよ」というほどの刺身盛り合わせがテーブルを占領する。ジジの出番は何もなく、出来上がるのを待って「私食べる人」を決め込む。
背中のこってり身もいいが、脂の乗った腹身が美味いね~などと、必要もない褒め言葉を並べたりして食べる人専門である。こんなときこそ大吟醸の封切りを腹一杯呑めばいいものを、これがからっきし。お酒よりも刺身に熱いご飯を当てる方が笑顔になる。ここでもやはり食べる人である。
そして終いには、刺身なんてものはホンの二切れ三切れが小さな皿に載って出てくるのがいいね、そしてもうちょっと食べたいかな・・・というときにはなくなっている。この少なさ加減がまた乙なんだよね~、などと勝手に腹の中で思ってみる。口に出しちゃお終いよ。
そういえば窓から見える瀬戸の海にも、小イワシの群れを追ってヤズやハマチが入って来るらしく、昨日・今日と、普段見もしない船団が一カ所にひしめいている。あれも秋の味を追っかけて、大枚の遊漁料を払っているのだろう。まいいか、趣味にお金を掛けて、少しでも経済の動きに貢献してくれりゃそれはそれで結構なことだ。