中国新聞より拝借(2016.1.25朝刊)
1月24日。なんと多忙な日曜日となった。
この冬一番の寒波襲来による日本列島寒さに震え、全国的に交通網は終日マヒ状態。
これまで感じたことのない寒さの中、完全防寒体勢で、岩国市長選挙投票所へウオーキング。
広島~宮島街道をひた走る「天皇杯第21回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会」(ひろしま男子駅伝)実況中継。
大相撲春場所、日本人力士10年ぶりの優勝。大関琴奨菊快挙
NHK大河ドラマ「真田丸」。三谷幸喜作品で目が離せない。
これらをうまく時系列で追いながら夜が更けていく。寒さは一段とつのるばかり。
いよいよ岩国市長選挙の開票速報を待つ。
今一つ忘れてならない市長選挙が行われていた。沖縄、普天間飛行場を抱える宜野湾市市長選挙。
岩国市も宜野湾市も、日本国防のキーポイントを握る、アメリカ軍基地を抱えるという共通点を持った市長選挙である。目が離せない。
我が国の防御を如何にするかを考えなければ、艦載機受け入れや米軍基地の存在は必要ない。
日本から基地をなくすことがベターであることに異論はない。
ただ、直面する中国の際限ない国威発揚、力で脅しをかける現状。さらには北朝鮮の核弾頭の脅威。
こういった厳しい現実に目をつむるのなら、「なんでもかんでも反対ありき」が気楽でいい。
人それぞれ意見があり考え方が異なる。みんな違ってみんないい。しかし政治の世界、治世という大人の社会では、ただただ反対ありきでいいのか。この国の脅威をどうやって跳ね返すのか、どうやって国民を守るのか、という議論は「反対ありき」の前に、整理をしながら議論されるべきではないか・・・。などという思いも致しながら、二つの市長選挙の結果を見守った。
どちらも、午後8時の投票締め切り時刻直後に、大勢が判明していたようだ。
選挙の結果が出たからには、先ずは勝者に従うのがルールであろう。反対派の動きにも目を向けていたい。
なんやかや行事の多い忙しい日曜日ではあったが、気持ちよく「ストンと腑に落ちる」快挙もあった。
大相撲では外国人力士が優勝するのが当たり前のようになっていた。そこへ割って入ったのが大関琴奨菊。
見事に14勝1敗で賜杯を抱いた。歓喜の声援は両国国技館にとどまらず、出身地の福岡県柳川市から全国へと広がって行った。
相撲ファン待望のもう一つの声は、「日本人横綱誕生」である。今回の琴奨菊は31歳という年齢からいくと果たして・・・という疑問は大いに残るが、年齢を感じさせない初優勝の嬉しさの表現や真面目そうな人柄、笑顔の良さなど、好感度高い力士ではある。
今の世の中、相撲界ももちろん、好感が持てる人が必ずしも強くないという側面はあるような。