「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「土寄せ」

2009年03月09日 | 家族・孫話
冬撒きの豆類や、タマネギ・ニンニクなどの根菜が芽吹き、一気に伸び始める春まだ遠い時季の大切な農作業に「土寄せ(泥寄せ)」というのがある。

特にスナック豆とかグリンピースなどの豆類の根っこは、それこそヒョロヒョロ。ツルをを伸ばしてオロギに巻き付かせるまでには、人の手で根っこの周りに土を寄せて盛り上げ、根っこを完全に土で補強する。その周りに適度な肥やしを与える。その努力が実って、4月5月に美味しい豆ご飯やビールのツマミが頂ける。

小学2年生と幼稚園年長の孫兄弟を見守る今のジジ・ババは、まさに新芽を吹きかけたヒョロヒョロ状態の豆の根っこに、土寄せ作業をしているのによく似ている。

スキーの大会も、今シーズン最後に近い昨日、記録に残る公式大会に孫兄弟がエントリーした。
兄ちゃんはすでに時速60㎞近いスピードに乗って滑降するスラロームは何度か体験。メダル経験もある。

今回は、半べそかきながらお父さんから仕込まれた弟カー君は幼稚園生の部。兄ちゃんは小学低学年の部に出場。コースや旗門の数も長さも年齢には関係なく同じコースを滑るのだという。
カー君にとっては旗門を確実に通過できるかが大問題。練習を重ねた甲斐あって、19人中、旗門完全クリアーは二人だけ後は失格。タイムもよかったので初出場金メダル。大きな副賞も手にして意気揚々。

兄ちゃんは、どうしても越えられない3年生の壁があって、銀メダル。何の不足もない上等な成績なのだが、金メダルにはしゃぎ回る弟に華やかさを譲って、静かに振る舞う。それでなくとも口数の少ない兄ちゃんは、早くも来年を見据えている様子。

静かに雪辱に燃える兄。底抜けに明るく喜ぶ弟。この好対照を的確に捉え、どっちにも偏らず、どっちをも自信過剰を抑え、どっちの喜びも同じようにしっかり受け止めてやるのが、周囲の大人の責任だろう。
スキーを履かなければ近づけない場所のコースなので、直接の応援は出来なかったが、華やかな祝勝晩餐会が我々の仕事。 
これからもしっかり土寄せして、風に倒されないよう幹を守ってやろう。目は離せない…。

       ( 写真: ターンで雪煙を上げる兄ちゃん(左)。奴さんと評価されたカー君(右) )
コメント (10)
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