「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ベビーロック」

2009年03月11日 | つれづれ噺
「ベビーロックが壊れた…」と、カミサンが言う。 はて、なんのことじゃろう??
正式には「ベビーロックミシン」といって、断裁した布の端などがほつれないように、縁かがりを専門とする小型ミシンのことである。…と、薄々知ってはいた。

我が家にやってきて30年はたっただろうという。「めったに使わないから、ながもちしたんよ…」と笑う。
「修理しようかねー」「必要ならね…」「3万・4万も出して新品買うの馬鹿らしいし…」「必要なんじゃろ…」「もう縫い物頼まれるのを全部断ろうか…」「お前さん、本当に断りきれるか…」

早速ネットで価格調査、3~6万円と出ている。取り敢えず修理見積もりへ走る。1週間過ぎた今日、「修理代3000円で治りましたよ」との電話。 案ずるより産むが易し、大喜びで持ち帰る。

我が家には、37年前カミサンと一緒にやってきた、「足踏み式、工業用ミシン」が納戸にドッカリ座って御座る。
その当時のガッチリした安定タイプ。今のパソコンデスクの2台分は優にある大型骨董品である。が、カミサンの手に掛かると、現役バリバリで働いてくれる。そのミシンの上にちょこんと乗っているのが、ベビーロックミシン。

この頃では、小学校に持参する雑巾でさえ、タオル地の色とりどりの出来上がりが売られている。手提げ袋なども家で縫って持たせるのはほんのわずか。今時の若いお母さんでミシンなど使いこなせる人は少ないんよ…と言う。

今や、赤ちゃんのオムツは紙製品、縫ったり洗ったりは一切なし。着る物・持つ物みな既製品が唸っている。
縫ったり、かがったりするヒマがあれば子供と一緒にテレビを見て馬鹿笑いをしている方がいい。のかな…?
この頃の嫁入り道具の中に、ミシンって入っているのだろうか。

こんなこと一つをとっても、エコに逆らい、人間関係の希薄さは助長される…あまり面白い世の中ではないなー…とボヤく向こうから、ミシンを使わない娘に代わって、小学校に入学する孫の手提げ袋を縫う骨董品工業用ミシンの音が聞こえてくる。 アーア…どうすりゃいいんだ?? 人様に何も言えやしない…。

          ( 写真: 37年になる工業用ミシン・30年のベビーロック )
コメント (15)
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