整備は続く。
今日は椿坂峠から大黒山を望みながら別荘地を抜け、中央分水嶺へ出て北上する。
峠をめぐる山を含めた古称が椿井嶺であるが、その中心は大黒山。
点標津谷のピークがあるものの目立った存在ではなく、ひたすら茫洋とした樹林の尾根を進む。
これがまた余呉トレイルの魅力であって、他ではなかなか体験できないような静かな樹林の山歩きを楽しむことができる。
途中には大きな木の下に素晴らしい休憩場所があって、敦賀湾と西方さざえの山並み、手前に池河内湿原を望むことができる。
倒木に腰掛けて眺めていると遠くへ来たようで旅情を誘う。
樹林の分水嶺ではミツバツツジが満開で目を楽しませてくれる。
アップダウンを繰り返し点標津谷へ到着し昼食とするが、5月としては異例の寒さで早々に出発し、北へ向かう。
ここから庄野嶺までは整備不十分区間であり、しっかり仕事をしながら進む。
今日のコースは幾度も分水嶺が敦賀側へ膨らみ、北へ向かう時は左側へ急角度で曲がることになり、赤テープが若葉に隠れて見えにくく地図をよく見て進む必要がある。
そして整備の疲れが出る頃に庄野嶺の中河内と池河内をつなぐ峠道へ飛び出す。
なんだか別世界から現実に引き戻されたようなメルヘンな気分であり、なんとも心地よい。
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