怒りのブログ

憤りを言葉にせずになんとしようか。

今年の力点(頑張らないように頑張る)

2008-01-11 21:58:57 | 教育
民間の研究サークルへいってきた。
新年第一回だった。

今回も有意義だった。
開発中の教材とカリキュラムの目鼻が整って来て、もういっかいオフィシャルにたたかれる段階にきている。
私は途中参加だけれど、我が子のように思えるような教材だと思う。
いいカンジだ。

そこの長のI先生や他のメンツの人達には、共にこんないい機会にサークルに参加させてもらっていることに対して感謝をしている。

ちなみにI先生は同じ自治体に所属していて、自治体内の教科研究会でも今年度一緒だった。
その会の新年第一回は、サークルの前日に行われた。
その日の教科研究会では、今年度の「まとめと研究の成果報告会の打ち合わせ」がその日の内容だった。
それで、そこの話がサークルの議論の合間にちょっと話のネタになった。

何が言いたいかというと、その教科研究会とサークルの教科が同じなのだけれど、片や前者は指導要領の枠を硬直的に捉えていて、仮説に基づいてカリキュラムを立てると、子どもに身に付けさせたい力が身に付かないという事態に陥っている。
でも、片や後者は自由であり、民主的であり、子どもによりよく力を身に付けさせることが中心であるから、そんな状況に陥りようがない。
で、今回のサークルの議論の進行がとてもいい具合だったので、その前日の(教科研究会の)話がいかに馬鹿馬鹿しい話だったかをつい思い出してしまったのだ。

具体的には、前者の官製研究会は決して指導要領的な枠組みを執拗に外さない配慮をし、自縛していく。
結局、子どもに力を身に付けさせることができない見通しが立てられていても、それは指導要領に書かれているのだからと、その見通しを抑圧的に否定してイメージを作ろう(繕う)とする。
カリキュラムを実行し、結果、子ども達の感想から、まさにそういった不足点が素直に提出され、研究の「まとめ」の段階で、やはり自分たちの見通しがあっていたことをしみじみ確認するのだ。
それでも自分たちの成果がどこかにあると信じて疑わない。
なぜなら指導要領準拠だからだ。

教師、教育者としての自主性、自立性、自立性が全て欠落している。
これが管理統制をされている教員の姿だろう。

I先生と私は二人で別々な観点からそういう事態になることを予想していた。
だから、それをすり抜ける方法も提示していたし、嫌がられながらも主張しつづけた。
けれど、(糞)真面目な彼らは、わざわざ無駄に自重して(自縛して)そういう展開を(ときに忌み嫌い)さけたのだ。
それでもなんとかなるというスポンテニアスな気持ちだったのかも知れない。
ヒラメ的な責任感を発揮してしまったために、結局無責任な教育実践をしてしまった。

とにかくこれほど無駄な研究というのはない。
失敗の見通しがあるのに、それには目をつむって進むのだ。
本末転倒な教育活動が展開されている。

そんなことを思い出し、そういったことにできるだけ関わらない一年にしようかなと、今、考えている。
そして、今参加しているサークルのようなものを重要視し、自分でできる実践の積み重ねをやって、批正していく一年にしようかなと、そう今年初のサークル例会で思った。

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都教委が転んだ(和田中=支援本部&SAPIX)

2008-01-11 21:33:23 | ニュースから
杉並の夜間補習支援に条件示す 都教委(産経新聞) - goo ニュース

石原の発言があとに書かれている記事だが、順序は逆だろう。
石原が肯定したから都教委も実施に向けて動かざるを得なくなった。
都教委は転んだ。(ま、立っていなかったのかもしれないが・・・。)
彼らは所詮上位役人だから石原の犬のようなものなのかもしれない。

和田中側は教職員などの学校当事者抜きで、区長などと藤原等が作った「支援本部」なるものが、学校の施策としてオーバーヘッドで教育施策として動くという、いったい主体は誰なのかわからない典型。

教育の強制ともいえることがまかり通る世の中になったということ。
刹那的な保護者、売名をもくろむ輩、宣伝ができて嬉しい民間、取り残される教師、子ども。
歪んだ構造が確立される瞬間にいる。
教育が政治的とは、一つにはこういうこと。
そう思う。

東京都が全国の少人数学級への努力という風潮に逆行し、習熟度別を徹底しようとしているのは、こういうことをしたいがため。
石原でいるかぎり、都教委の主体性はない。
そうなると、下位自治体の主体性はない。
で、学校もない。
そろそろ教員はそういったところから降りようとしている。
保護者は刹那的で見通しも道義も得ようとしない。
そんな姿を見上げている子どもが将来に展望を持てるわけがない。

杉並区には異動したくないものだ。
ま、私などを進んで召還はしないだろうけれどね。(笑)

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