( この写真は、東京練馬区江古田駅前にあるA神社である。深夜2時過ぎに黄色い顔の幼女の
幽霊が出るという話はウソらしい。《 2006年8月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その13
漫画背景を上手にこなしても漫画の質にはあまり影響しません( 超絶技巧を見
せ付ける様な例外はありますが・・・ )。 その逆にキャラクターの魅力的な
絵柄は、そのまま作品の質に大きく影響します。
つまり、何年漫画家アシスタントをやっても漫画家に近ずくわけではないので
す・・・・・。 つねにキャラクターを作り、物語を編み出し、基礎的な画力
や、教養を広げながら「 エッチする 」のが理想的な「 まんが道 」と、いうわ
けです・・・・。
私はJ・Aプロに入ってからデビューするまでに9年かかりましたが、もっと真
面目にやっていれば3年でデビュー出来たのではないかと思います。つまり・・
・・・ ハッキリ書けば・・・ 6年間分の時間をダラダラとナマケ過ごしたわ
けです・・・・。
漫画を描いたり、勉強したりする時間より、ダラダラ過ごす時間の方が圧倒的に
多かったわけです。
私が仕事場へいつも遅刻( 寝過ごし! )して行っていた頃、J先生から注意され
る時によくこう言われたものでした・・・・・・・
『 惰眠をむさぼり、性欲に溺れる! 』( 軽蔑の視線・・・ )
20代の頃には、ただあせるばかりで具体的に何をどうしたらいいのか・・・解っ
た積もりになっているだけで、実は迷走の連続なのではないでしょうか・・・・。
そうした中で女性と出会い、心をときめかせたり悩んだりするわけですから、結
構大変です・・・・・。 雪山で遭難寸前になっている登山者の目の前にスッポ
ンポンの女が現れた様なもんです。
1982年、27才の秋。 私は何でも解ったつもりになっていました・・・・・。
部屋に連れ込んだ女性に対して、自分と性的関係になるのが、当然なんだとさえ
思い切っていました。
自分の縄張り( 自室 )の中で、相手の逃げ道を塞いでおいて関係を迫る事は、結局
お互いを傷つけ合うだけだったのに・・・・・・・・
たとえ性的関係を結ぶ事が若い男性にとって、幼稚な愛情表現だったとしても・
・・・・・・・・・
ベッドの上に二人の沈黙が寝ている。 脱がされた下着をベッドに腰掛て身に着
ける・・・ 彼女がどんな気持ちで服を着ているのか・・・・ そちらには目を
向ける事もできずに背中で着衣の音を聞く・・・・・・・ 目的を達した男のこ
の後ろめたさは、いったい何なのだろう・・・・・・・・
女性が帰った後の湿った様な空気の中で、一人・・・部屋の中にいる・・・・。
彼女が持ってきてくれた名も知れぬ小さな白い花束が、テーブルの上で泣いてい
る様に見える・・・・・。
自分はいったい何をやっているのか・・・・ ただ、その花を見ているだけだけ
なのか・・・・・・・・。 違う、この事はきっと何か意味がある・・・。 き
っと創作に影響する何かが・・・・・ きっと、何かがある・・・・・・ そう
自分に言い聞かせていた・・・・・。
小さな白い花の前で頭の中は空っぽなのに・・・・
「 この瞬間 」は意味があるんだ・・・・・・ と、
信じていたかった・・・・・・。
「 漫画家アシスタント 第4章 その14 」 へつづく・・・
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【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
幽霊が出るという話はウソらしい。《 2006年8月 撮影 》 )
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その13
漫画背景を上手にこなしても漫画の質にはあまり影響しません( 超絶技巧を見
せ付ける様な例外はありますが・・・ )。 その逆にキャラクターの魅力的な
絵柄は、そのまま作品の質に大きく影響します。
つまり、何年漫画家アシスタントをやっても漫画家に近ずくわけではないので
す・・・・・。 つねにキャラクターを作り、物語を編み出し、基礎的な画力
や、教養を広げながら「 エッチする 」のが理想的な「 まんが道 」と、いうわ
けです・・・・。
私はJ・Aプロに入ってからデビューするまでに9年かかりましたが、もっと真
面目にやっていれば3年でデビュー出来たのではないかと思います。つまり・・
・・・ ハッキリ書けば・・・ 6年間分の時間をダラダラとナマケ過ごしたわ
けです・・・・。
漫画を描いたり、勉強したりする時間より、ダラダラ過ごす時間の方が圧倒的に
多かったわけです。
私が仕事場へいつも遅刻( 寝過ごし! )して行っていた頃、J先生から注意され
る時によくこう言われたものでした・・・・・・・
『 惰眠をむさぼり、性欲に溺れる! 』( 軽蔑の視線・・・ )
20代の頃には、ただあせるばかりで具体的に何をどうしたらいいのか・・・解っ
た積もりになっているだけで、実は迷走の連続なのではないでしょうか・・・・。
そうした中で女性と出会い、心をときめかせたり悩んだりするわけですから、結
構大変です・・・・・。 雪山で遭難寸前になっている登山者の目の前にスッポ
ンポンの女が現れた様なもんです。
1982年、27才の秋。 私は何でも解ったつもりになっていました・・・・・。
部屋に連れ込んだ女性に対して、自分と性的関係になるのが、当然なんだとさえ
思い切っていました。
自分の縄張り( 自室 )の中で、相手の逃げ道を塞いでおいて関係を迫る事は、結局
お互いを傷つけ合うだけだったのに・・・・・・・・
たとえ性的関係を結ぶ事が若い男性にとって、幼稚な愛情表現だったとしても・
・・・・・・・・・
ベッドの上に二人の沈黙が寝ている。 脱がされた下着をベッドに腰掛て身に着
ける・・・ 彼女がどんな気持ちで服を着ているのか・・・・ そちらには目を
向ける事もできずに背中で着衣の音を聞く・・・・・・・ 目的を達した男のこ
の後ろめたさは、いったい何なのだろう・・・・・・・・
女性が帰った後の湿った様な空気の中で、一人・・・部屋の中にいる・・・・。
彼女が持ってきてくれた名も知れぬ小さな白い花束が、テーブルの上で泣いてい
る様に見える・・・・・。
自分はいったい何をやっているのか・・・・ ただ、その花を見ているだけだけ
なのか・・・・・・・・。 違う、この事はきっと何か意味がある・・・。 き
っと創作に影響する何かが・・・・・ きっと、何かがある・・・・・・ そう
自分に言い聞かせていた・・・・・。
小さな白い花の前で頭の中は空っぽなのに・・・・
「 この瞬間 」は意味があるんだ・・・・・・ と、
信じていたかった・・・・・・。
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休み中に受ける仕事と、家族の行事と
自分の休息と、、、
久しぶりにはぐれ雲読みました
お勧めの 隅田川 が載ってる79巻あたりから、
年を取ってグルメになったせいで
あまり感動しなくなったのか、内容が
今の自分に共鳴しないのか
どちらか今の僕にはわかりません
ただ、漫画の書き方というか表現方法の
手法なるものの知識を少し入れたために
かえって、本題とは違ったところで
立ち止まってしまう。
おいしいものを食べるとき、
ただ うまい!!と感動する以前に
この微妙な味は何かな?とか
おいしいとは別のところで味わっている
そういうのに近いものを感じてしまいました
第1章その1から4日目にして、ようやく最新分に追いつく事が出来ました。
お盆休みでなかったら、きっと半月は要したかも知れません。私は不惑まで
あと数年、会社員との二重生活を経て独立した12年目のフリーランス男です。
yesさんが経験された20代ならではの突き進む感覚や焦燥感、またつかず離れず
まとわりつき始める寂寥感を知るにつけ、「うんうん、そうだよなァ~」と
我が事のように感じてなりませんでした。これからも拝読させて頂きますので、
なにとぞ宜しくお願い致します。
話は変わりますが、その名前は忘れていても「雨のドモ五郎」と「覇王の船」
の絵柄は頭の片隅にガリガリと刻み込まれていました。プライベートで自分の
海馬に惚れ直したのは久々です(笑)WEB漫画にて22年ぶり(!)に拝見して、
これまで妙にカドが取れてしまった自分を恥ずかしく思ってしまいました。
大切なものを思い出させてくれたような気がします。有り難うございました。
残暑、お見舞い申し上げます。 台風の合間にくる晴れ間のなん
と暑いことでしょうか・・・!
お互いに「休み」とは名ばかりで、結構仕事以外にもあれもこれ
もと、雑務に追われる日々ではないでしょうか・・・・・。
さて、雲さんの79巻ですが・・・・・ せっかく読んでくださったの
に・・・・・ そうですか・・・・・・ お薦めしした手前、なんとも・・・・
残念ですが・・・・・・ 言葉もなく・・・・・ 制作サイドとしては、ど
う責任をとってよいやら・・・・・・・。(「武士道・・・」につづき今回
も・・・・・)
ちなみに、漫画の卒業年齢・・・みたいなものってあるかも知れま
せんね・・・・・・ 積み重ねた人生の重さや、より深くなった批評眼
に、「漫画」というものが耐えられなくなってしまう様な・・・・・。
最近の漫画を全然読まなくなってしまった私は、この頃、若い頃
に夢中になって読んだ漫画をもう一度のんびり読んでみたい・・・・
というのが一つの「夢(先々の楽しみ)」になっています・・・・・。
>しばさん へ・・・・
はじめまして、そしてうれしい感想のコメントをどうもありがと
うございました!
古い作品を覚えてくださっていて感激です! これからも、どう
かよろしくお願いいたします。 よろしければ、またコメントく
ださい!
今日初めてこのブログに辿り着きました。
まだスタート地点にすら着けていないような19です。
私には胃のもたれそうなお話ですが、先輩の苦労話は聞きたくても聞けない身ですので、有難く読ませて頂いてます。
更新楽しみにしています。
199人、顔が悪くなった人43人・・・・・ と、言うのはまったくの
デタラメですが・・・・・
沢田さんの胃の具合が悪いのは、確かにこのブログのせいでしょ
う・・・・! 申しわけもありません・・・・・!!
私は笑ってもらおうと苦心しているつもりなんですが・・・・・・・
このブログを胃痛や嘔吐を我慢しながら見ている沢田さんの様な
人たちがおられるのかと思うと・・・・ 私も胃がもたれてきそうで
・・・・・・・・・(苦笑)
19歳・・・ ですか・・・・・・・・ 私から見れば確かに子供みたいなも
んですが・・・・・・・・・
先日、老人ホームにいる祖母に会ってきました。祖母は今年で
101歳になります(小泉総理からもらった誕生日の表彰状を大事
にしています)。彼女にとっては、50歳を越えるこの私が未だに
未熟な「孫」なんですよね・・・・・・・。
さて、こんなブログですが・・・これからもどうぞ、よろしく!
ゆうじと申します。僕も4年くらい前に「デッサンを何とかしないとな。」と練習してみたんですけど、根気が無いんで「いっそのこと金になればモチベーション上がるかもな!」とエロ漫画を描き始めました。あれからなんとかコツコツ仕事が入っております。とにかく筆を止めちゃイカンと思っております。
先輩であるyesさんとは同じ西武線沿線、(ひょっとして違いますか?)一度お会いしてお話お伺いしたいです。これからも楽しみにしております。それでは。
たく無名の!)でもコツコツ続けて家一軒建てた人もいますから!
しかし・・・・ アシスタントの仕事もあわせてやっているなら、と
ても大変な事だとお察しいたします。(人が遊んでいる時でも自分
は漫画を描かなくてはならない!)
「筆を止めちゃイカンと思って」いるのは、まったく正しい事だ
と思います! 少しぐらいは・・・とか、描かない時期が1年位あっ
てもいいんだ・・・とか、誘惑は絶えませんので、ご注意ください。
さて・・・・ 私は、実は・・・・ 西武線の始発駅に住んでおります。
「オフ会」をやりましょうと、お声をかけていただく事もありま
すが、未だに検討中なのです・・・・・ もし、「オフ会」を開く時
は、掲示板などで告知します。
その時には、ゆうじさんもご参加ください。(ごくごく少数のオ
フ会になると思いますが・・・)
では、これからもヨロシク。 またコメントください!
なる事やら・・・・)。
ゆうじさんのアシスタントの仕事ペース(週3,4日)はうちの仕事
ペースとよく似ています。
バブルの頃はすごく忙しかったんですが・・・・・・ 今はスタッフも
少なく、仕事も少なく・・・・・・・
ところで、「描く楽しみ」を知ったっていうのは、すごく良い事
ですね。私なんぞは「苦しみ」ばかり知りました!(苦笑)