( この写真は、私が通勤で使用するJR埼京線の武蔵浦和駅のホームから撮影したものです。新宿方面行のホームか
らですが、画面中央、遠くに小さく見える白い建物が、私が住んでいるマンションです。・・・・・《 2013年3月、
撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その32
《 漫画家アシスタントが・・・チンポ丸出しで思うこと・・・!? 》
私が血尿を出してから、検査に出かけている話を書いているのですが・・・・・・・・
結論から言えば、色々な検査の結果・・・・・・・私は先天的な多発性左腎臓のう胞( 腎臓にブド
ウの房の様に沢山の水泡ができて、腎臓の機能を破壊する )という病気であって、ガンや悪性のウ
イルス感染ではありませんでした。
ただ、左の腎臓がダメになっているので、これからの人生、残りの右腎臓を大事に使っていきたい
と思います・・・・・・・・・血圧が高くならない様にとか、水分をこまめに摂取するとか。
さて・・・・・・・2013年の4月某日・・・・・・・
膀胱の内視鏡検査・・・・・・・前回の話の続きです・・・・・・・
一般に、男性器を調べる時には、色々なケースがあるかと思いますが・・・・・・・皮膚科の診察
( インキンやヘルペス )などでしたら、簡単にパンツを下ろして医師がピンセットか何かでつまん
で見るとか。
また、包茎治療などの場合は、パンツを脱いでベッドに仰向けになったりとか。
私も、膀胱内視鏡の検査では、だいたいその辺りの事を想像していました。( ベッドで横になると
か )
しかし、実際には想像と全然違っていたのです・・・・・・・まことにお恥ずかしい話ですが・・
・・・・・・・この事だけは書いておきたいと思います。
身の毛がよだつ・・・・・・・などという表現がありますが・・・・・・・まさに、チンポが縮み
上がる様なお話です・・・・・・・( ただでさえ小さいチンポなのに! )
病院の検査室には、色々な機材がゴチャゴチャと置かれているのですが、いくつかのカーテンによ
って区分けされています。
内視鏡の検査をするために、部屋の隅にあるベッド上に衣類を脱ぎ、横のカーテンをひくと・・・
・・・・・
その問題の「 特等席 」がありました・・・・・・
一見すると、重役室の肘掛付きの椅子といった感じですが・・・・・・足の太ももとふくらはぎを
セットするマッサージチェアの足もみ機の様なものが付いています・・・・・・それから、座る部
分の丁度、性器が触れる辺りがスッポリと抜け落ちているのです・・・・・・
また、椅子に座るためには、その太もも用の台に足をセットしないと座れません・・・・・・
そのため、足を閉じて椅子に座る事が出来ず、少し( 角度60° )開脚した形になります。
私は、最初、どう座ったものか・・・・・・いや・・・・・・
『 これに座れってのかよ?! 』
・・・・・・と、一瞬たじろいでいたのですが・・・・・・
「 そこに、腰掛けて下さ~い 」
という中年女性の看護師が事務的な声で、「 覚悟を決めてね 」と言わぬばかりに催促してきます。
この看護師は、カーテンの向こう側にいるので、私からは見えません・・・・・・実は、このカー
テンがおかしな形で引かれています。
それは、椅子に私が座ると私の正面、それもお腹の辺りに触れる様な感じで私の視野が完全に塞が
れる様に引いてあります。
フリチンで、シャツ一枚の私の頭は真っ白で、冷静な思考など出来ません・・・・・・状況に流さ
れるだけで・・・・・・ただのバカです・・・・・・!
「特等席」に座って少しすると・・・・・・・・実に恐ろしいのは、この後で・・・・・・・
ヴィ・・・・・・!
・・・・・と、この椅子が動き出したのです・・・・・・!
この椅子こそ、産婦人科で使用される「 内診台 」というやつです!( 後になって知りました )
自分の生涯で、この椅子に座る事になるなんて・・・・・・!
そんな事、全く想像していませんでしたから、椅子が電動式で、太ももを乗せた部分が持ち上がり
なが・・・・・・・・・・自動的に開脚していく!
ヴ・・・ヴィィィィ・・・・・・・・・
『 あ、あああああ~~ッ! 』
声が出そうになると言うか、声も出ないというか・・・・・・自分の足が自分の意思とは無関係に
開脚していくこのテクノロジーの前に完全敗北なわけで・・・・・・!
また、恐るべきは、足の開脚と共に背もたれもゆっくりと後ろに倒れてほぼ水平に近い状態になる
・・・・・!( 感心している場合ではない! )
・・・・・・・・・まさに想像を絶する破滅的な状況に涙が出そうになるわけです!
・・・・・・ィィィィィン!
足の開脚度は約120°! 体はほぼ水平・・・・・・自分の下半身がどうなっているのかは、カーテ
ンで仕切られているので見えません。
カーテンは、お腹の上辺りにあって、看護師さんの声が向こう側から聞こえてきます・・・・・・
「 リラックスして下さいねェ・・・・・・これから麻酔をしますからねェ・・・・・・ 」
「 リラックス 」など出来るわけないのだが、看護師さんもそう言うしか仕方がないのだろう・・
・・・・・
麻酔というのは、ペニスの亀頭部分から尿道へ麻酔薬を注入するのだが、やけに痛い・・・・・・
( 亀頭の内側にツンツンとした痛みが・・・ )
私は、この時・・・・・・ふと・・・・・・こんな事を考えた・・・・・・・・・・
『 前に、あの偉い人が前立腺の治療をした事があったはずだ・・・・・・ 』
尿道の冷たい痛みに耐えながら・・・・・・私は考える・・・・・・・・・
『 まさか・・・・・・まさか・・・・・・まさか・・・・・・あの方もこんな椅子に
座って検査を・・・・・・・・!? 』
尿道に入った麻酔薬が十分に効果を出すために数分間、そのままの姿で待たされるのですが・・・
・・・
当然、私は平常心を失ったまま考え続けます・・・・・・
『 この屈辱・・・・・この自尊心の破壊・・・・・・この人格的崩壊・・・・・・ 』
思わず・・・・・・私は心の中でうめきます・・・・・・
『 た・・・・耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・・! 』
医師の内視鏡による診察は、痛みと共に尿道に小便が詰まっている様な( 無意識に尿道につまっ
たモノを排除しようと力んでしまう )不快感を我慢するだけで全身にグッショリと汗が出ます・
・・・・・
『 ・・・・・・敗戦だ・・・・・・これが、敗戦だ! 』
内診台でフリチンのまま座っている私は、内視鏡を突き刺され、冷や汗を吹き出しながら歯を食
いしばって・・・・・・「 敗戦 」を体験していたわけです。
産婦人科で診察を受けて「 すごく嫌だった! 」と、語っていた女性の姿を他人事の様に傍観して
いた私が浅はかだったと言うしかありません。
私は、ただ・・・・・・
『 ・・・・堪え難きを堪え、忍び難きを忍び・・・・・・ 』
と、心の中で繰り返すのでした・・・・・・
漫画とはあまり関係ないけど・・・・・・久々の「 血の教訓 」です・・・・・・!
『 恐怖せよ、テポドン、梅毒、内診台! 』
「 漫画家アシスタント 諦めま章 その33 」( 6月1日頃公開 ) へつづく・・・・
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