漫画家アシスタント物語

漫画家アシスタントの馬鹿人生40年と、リタイア後のタイ移住生活。

漫画家アシスタント 第8章 その18

2010年10月11日 18時29分45秒 | 漫画背景
( この写真は、 前回 につづいて・・・東京、池袋の北口にある「へいわ通り」の路地の写真です。夜景で
 すが、カメラアングルはほとんど同じです。画面左端のコンビニのネオン以外は・・・全てラブホテルの
 ネオンです。ちなみに、このコンビニは、金曜と土曜の夜は、いつもアベックがゾロゾロとレジ前に行
 列を作ります。戦闘準備に購入するアイテムはたいていサンドイッチやおむすび、スナック菓子とドリ
 ンク類などです。さすがに近藤さんを買い込む人は見た事がありません。《 2010年10月、撮影 》 )
  
  
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
 
 
 
                 その18  
  
 《 漫画家アシスタントが・・・フランス人風俗嬢の顧客名刺を見る! 》
 
 
私( ※参照 )が目の不自由な常連さん( ※参照 )とへいわ通り( ※参照 )ですれ違った
時です・・・
 
彼の目は、正面を見たまま・・・まったく私に気付いていない( 視認できない )様
子でした・・・・。
 
お店( ※参照 )に来る時には、サングラスと白い杖を使っているのですが・・・普
段は人混みを杖なしで歩ける程度の視力障害なのかもしれません。
 
あくまで、私にとっては、大切な常連さんなのですが・・・・・今度は、こちら
が、何も見えない( 見ていない )フリをしなくてはならない立場になったわけです。
 
この常連さんには、「 目 」以外に「 右手 」にも少々問題がありました・・・こ
れも、担当した数人のマッサージ師さん( ※参照 )から聞いた話なのですが・・・
 
個室でこの常連さんをマッサージをしている時に・・・・・常連さん自身が「 自
分 」をマッサージし始めてしまうのです。( 女性の読者の中には、なんでマッサー
ジ店に行って、お客が自分自身をマッサージするのか理解できない方もおられる
でしょうが・・・ )
 
マッサージ師さんは、施術を中断して常連さんに背中を向けて溜息をついたり、部
屋を出てしまったり・・・・
 
通常のマッサージは2時間( 基本的なコース )ですが、その間に2~3回はこの常連さ
んの自家発電のために、彼女の休憩タイムになるわけです。
 
マッサージ師さん達の間では、「 目が悪くて、お気の毒に・・・ 」という気持ち
と「 何だヨ、このドスケベ! 」という矛盾する意識から複雑な気分を生み出しま
す。
 
私のお店は、風俗営業ではないので・・・その手のサービスを求めるお客さんの中
にはごく少数ですが・・・この常連さんの様に・・・凝った「 自分 」を、ご自身
で施術なさる方もいるのです。
 
そうしたお客さんの中には、さらに彼女たちを困らせる方もいました・・・
 
自分一人でクライマックスを迎える事が淋しくて、慈悲を求める様に・・・( 中に
は命令口調の方も )・・・部屋を出ようとするマッサージ師さんに・・・・
 
 「 なァ~・・・み・・・見てくれ! ・・・見てくれよ~ッ! 」
 
完全に「 男の弱点 」丸出し・・・・!( 下半身丸出しで甘える様にブリッジする
姿はバカそのもの )
 
お客さんの中には、極々少数ですが、個室で服を脱いでリラックスした瞬間に弱み
をさらけ出してしまう人もおられます。
 
 
どうも・・・個室の中に居る時に・・・それが、プライベートな空間なのだと思っ
ておられる様なのですが・・・・・・
 
実は・・・・・・まったく違います。
 
仮に、相手が慣れ親しんだ風俗嬢であろうと、マッサージ師であろうと・・・・・
 
自分がやったり、話したりした事( 弱点のさらけ出し )が第三者に筒抜けになってい
る事は間違いないと思った方が良いのです。
 
知らぬは、お客さん本人ばかりで、実際には従業員全員に知れ渡り・・・さらに、
隣近所にさえ噂となって広がるものです。( ※参照 )
 
 
私は、若い頃にあるフランス人( ? )風俗嬢( ※参照 )と知り合ったのですが・・・
・・・その時に、彼女は自慢する様に指名客( 上客 )の名刺を見せてくれた事があり
ました。
 
プラスチックの名刺入れにギッシリと詰まった名刺を手のひらに開きながら・・・・
・・・私は・・・・・
 
 『 中小企業の管理職や商店主のオヤジさんの名刺だな・・・ 』
 
・・・そう思っていたのですが・・・・・名刺の肩書には・・・・・・・・・
 
医師、弁護士など法律関係、一流企業の重役( ※参照 )など・・・・・私が想像した
一般のサラリーマンの名刺や商店主の名刺などは、まったくありませんでした・・・!
 
可愛いお姉ちゃんに名刺を出したい気持ちは分かりますが・・・・その名刺が、ど
んな人物の手に渡るのか・・・彼らは想像さえしないのでしょう・・・・。
 
これを読んでいる一部の男性の方へ・・・
 
・・・どうか、ご注意下さい。
 
 
 
            「 漫画家アシスタント 第8章 その19 」 へつづく・・・


                ★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第8章 その17」へ戻る 】

 
 
 
 【 ※参照 】
 ・私・・・・・・・・このブログの著者。漫画家アシスタントを本業に、マッサージ店も副
  業として経営(2004年から09年までの6年間)。
 ・常連さん・・・・・・月に一回は私の経営するマッサージ店に来てくれた目の不自由
  なお客さん。
 ・へいわ通り・・・・池袋北口にある地味な商店街。商店といっても惣菜屋さんや 
  八百屋さんなどが並ぶ賑やかさはない。赤ん坊を抱いた主婦や子供の姿は
  皆無の商店街。
 ・お店・・・・・・池袋北口に開いたタイ式マッサージ店(04~09年)。2000年頃からの
  エスニックブームで、新宿、新橋、池袋などを中心にポツリポツリと開店し始
  めた施術院。(風俗店ではありませんが、盛り場辺りには、怪しげなお店も・・・)
 ・マッサージ師・・・お店には常時3~5人のマッサージ師が待機。1日に1~3人の
  お客さんを施術。全員がタイ人女性でタイマッサージ学校を卒業・・・タイでは、
  めずらしくありません。日本人と結婚、就労の出来る在日ビザを持っている。
 ・知らぬは、お客さん本人ばかりで・・・テレビの「龍馬伝」に出てくる芸者の間者
  は、理にかなっている様です。
 ・フランス人風俗嬢・・・自称フランス人の高級ソープ嬢。なぜ私が知り合いかは
  ・・・秘密。
 ・上場企業の重役・・・なぜか、名刺の束の中に「社長」の名刺はありません。有
  名会社の社長ともなると遊ぶ場所のランクが違うのかもしれません。
 
 
     

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「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」



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