( この写真は、現在の東京神田、地下鉄の神保町駅である。「 雨のドモ五郎 」15pに出てくる
地上出口のモデルになっている。今の姿も昔と変わらない。もちろんドモ五郎はどこにもいない。
《 2007年6月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その57
私は前回「 気楽にレンタルビデオを見ながらハイライトをプカリプカリと・・・ 」
などと書きましたが・・・本当は・・・・
「 レンタルのアダルトビデオを見ながらオナニーに我を忘れていた・・・・・ 」と
書くべきでした・・・・・。
自分が本当に崖っぷちにいて、もう後がない、今頑張らねば・・・と、いう時に目
先の欲望に走る事は大変危険です。 ・・・・・30年アシスタントをやった私が言
うのです! 本当です!
もし、「 Hビデオを見てオナニーをする 」というのと、「 H本を見ながらオナニ
ーをする 」という選択肢はどちらを選んだって構わないのですが・・・・( 当然
だ! )
「 漫画を描く 」と「 オナニーをする 」の選択の場合は、絶対に「 漫画を描く 」
を選ぶべきだと思います。 目先の欲望を選択してもその先にあるものは不毛の大
地に空っ風が吹いているだけなのです! 何も生まれない! 何も芽吹かない!
やはりコツコツと種をまき、水をやり、雑草を取り除く作業を積み重ねないと美味
しい果実にはありつけないわけです!
テレビ、ゲーム、スナック、カラオケ、パチンコ、オナニー・・・すべて同じです。
目先の欲望には細心の注意と警戒が必要です!
目先の欲望に走って、面白い漫画が描けるほど甘くはないのです。30年アシスタン
トをやった私が言うのです! 本当です!
1987年初春。 ヤングJ誌の青年漫画大賞の最終選考が始まりました。 編集員の
K氏からは・・・
「 Yさん、結構イイみたいですよ! ホントに評判イイですよ! 」
と、ニコニコと私を迎えてくれます。 前回、K氏と会った時とはまるで違うので
す。今回は前にK談社でボツになった原稿を持ち込みに来たのですが・・・それに
しても初めてK氏に会った時の、あの無愛想な表情が一気にやさしいニコニコ顔に
変わっているのには薄気味が悪いほどでした・・・!
「 Yさん、やっぱりラストシーンが良かったんだね! あのラストシーンに『 救
い 』があったからねェ! 」 ( 「 雨のドモ五郎 」ラストシーン )
本当に嬉しそうでした・・・まるで自分が描いた作品の様に・・・・・・。
この世界では結果だけがモノを言います。 高い人格や、正義感などは無価値なので
す。なぜなら1円にもならないから・・・・。 もっともこれは、漫画業界に限った
事ではありませんが・・・・。
とにかくウカウカしていれば、ゴミの様に消し飛んでしまう世界なのです・・・!
だからウカウカしていた私はゴミの様に消し飛んでしまうのです・・・・・!
さて、はじめの方にも書きましたが、私はしょっちゅう「 漫画かテレビか 」「 漫画
かビデオか 」「 漫画かゲームか 」「 漫画かオナニー 」かの選択で「 漫画 」を選択
せずに、目先の欲望に溺れていたわけです。
情けない話です。完全なるバカです。 いつも「 漫画 」を後回しにしました。 こ
の時、私は自らの手で「 雨のドモ五郎 」以降の作品を殺していたのです・・・・・・
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 結果(勝利)でしか判断しない人間は結果に流され一喜一憂するだろう。
そして最後には自己の死という結果によって敗北するのだ。 』
「 漫画家アシスタント 第4章 その58 」 へつづく・・・
★前の記事へ→ 「漫画家アシスタント第4章 その56」へ戻る 】
【 各章案内 】 「第1章 改訂版」 「第2章 改訂版」 「第3章 改訂版」
「第4章 その1」 「第5章 その1」 「第6章 その1」
「第7章 その1」 「第8章 その1」 「第9章 その1」
「諦めま章 その1」 「古い話で章 その1」
「もう終わりで章 その1」 「移住物語 こりゃタイ編 その1」
地上出口のモデルになっている。今の姿も昔と変わらない。もちろんドモ五郎はどこにもいない。
《 2007年6月 撮影 》 )
【 はじめての方は、どうぞ 「第1章 改訂版」 よりご覧ください。 】
その57
私は前回「 気楽にレンタルビデオを見ながらハイライトをプカリプカリと・・・ 」
などと書きましたが・・・本当は・・・・
「 レンタルのアダルトビデオを見ながらオナニーに我を忘れていた・・・・・ 」と
書くべきでした・・・・・。
自分が本当に崖っぷちにいて、もう後がない、今頑張らねば・・・と、いう時に目
先の欲望に走る事は大変危険です。 ・・・・・30年アシスタントをやった私が言
うのです! 本当です!
もし、「 Hビデオを見てオナニーをする 」というのと、「 H本を見ながらオナニ
ーをする 」という選択肢はどちらを選んだって構わないのですが・・・・( 当然
だ! )
「 漫画を描く 」と「 オナニーをする 」の選択の場合は、絶対に「 漫画を描く 」
を選ぶべきだと思います。 目先の欲望を選択してもその先にあるものは不毛の大
地に空っ風が吹いているだけなのです! 何も生まれない! 何も芽吹かない!
やはりコツコツと種をまき、水をやり、雑草を取り除く作業を積み重ねないと美味
しい果実にはありつけないわけです!
テレビ、ゲーム、スナック、カラオケ、パチンコ、オナニー・・・すべて同じです。
目先の欲望には細心の注意と警戒が必要です!
目先の欲望に走って、面白い漫画が描けるほど甘くはないのです。30年アシスタン
トをやった私が言うのです! 本当です!
1987年初春。 ヤングJ誌の青年漫画大賞の最終選考が始まりました。 編集員の
K氏からは・・・
「 Yさん、結構イイみたいですよ! ホントに評判イイですよ! 」
と、ニコニコと私を迎えてくれます。 前回、K氏と会った時とはまるで違うので
す。今回は前にK談社でボツになった原稿を持ち込みに来たのですが・・・それに
しても初めてK氏に会った時の、あの無愛想な表情が一気にやさしいニコニコ顔に
変わっているのには薄気味が悪いほどでした・・・!
「 Yさん、やっぱりラストシーンが良かったんだね! あのラストシーンに『 救
い 』があったからねェ! 」 ( 「 雨のドモ五郎 」ラストシーン )
本当に嬉しそうでした・・・まるで自分が描いた作品の様に・・・・・・。
この世界では結果だけがモノを言います。 高い人格や、正義感などは無価値なので
す。なぜなら1円にもならないから・・・・。 もっともこれは、漫画業界に限った
事ではありませんが・・・・。
とにかくウカウカしていれば、ゴミの様に消し飛んでしまう世界なのです・・・!
だからウカウカしていた私はゴミの様に消し飛んでしまうのです・・・・・!
さて、はじめの方にも書きましたが、私はしょっちゅう「 漫画かテレビか 」「 漫画
かビデオか 」「 漫画かゲームか 」「 漫画かオナニー 」かの選択で「 漫画 」を選択
せずに、目先の欲望に溺れていたわけです。
情けない話です。完全なるバカです。 いつも「 漫画 」を後回しにしました。 こ
の時、私は自らの手で「 雨のドモ五郎 」以降の作品を殺していたのです・・・・・・
漫画家アシスタント物語、血の教訓
『 結果(勝利)でしか判断しない人間は結果に流され一喜一憂するだろう。
そして最後には自己の死という結果によって敗北するのだ。 』
「 漫画家アシスタント 第4章 その58 」 へつづく・・・
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