ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

市川亀治郎×三響會特別公演~伝統芸能の今~ 2

2010-07-19 16:09:32 | 歌舞伎
猿之助さん、ご来場だったのですね。(三響會ブログより)
私は二階席でしたが、開幕直前、一階席の人たちが皆後方を振り向くので
どなたか、有名芸能人の方がいらっしゃってるのかな?と思ったのですが
今にして思うと、猿之助さんが着座されるところだったのかもしれません。

広忠さんが、亀ちゃんの立て板に水!明瞭・明晰なトークのあと
「さすが、澤瀉屋のDNA」と言ってらしたのですが、
猿之助さんがいらっしゃっていることを意識してのご発言だったのかもしれません。

トークの続きを書こうかと思っていたのですが
三響會のブログに詳しく掲載されてますので、そちらをご覧下さい(笑)
更なる亀トークの真髄!?、来場してくれた子供たちのことなどなど。

「道成寺組曲」は、振付市川亀治郎、となっておりました。「立方」との表記で能仕立てです。
素踊り。ここは鐘を見込むとこだな~といったあたり、分かりやすい所作もありましたが、
能の立方を模倣した(?)、動きの抑制された舞台でした。

「屋島」
前回も説明がありましたが、この「一調」という上演形態は、なかなか機会がないそうで
謡と大鼓の一騎打ち(いや戦うわけではないですが)みたいな、とてもスリリングな舞台。
屋島の詞章の中に√思ひぞいづる~という文言が出てきて、聴いた刹那
猿之助さんの吉野山、忠信が軍物語を踊るところを想い出しました。
(吉野山では√思いひぞいづる壇ノ浦~となるのですが。私は断然義太夫地の方が好き。
後年は、猿之助さん、清元が多かったですが。)

「藤娘」
客電を落とし、真っ暗な中から、チョンパ(実際はチョンパではなかったのだけど)風に
明転とすると、大きな藤の木の元に藤色の衣装の亀ちゃん、舞台左右に緋毛氈を敷いて
長唄・三味線・囃子。それまでの、シンプルな舞台から、歌舞伎の華やかな色彩と
ある種、大らかさを感じる空間へ。ものすごく愛嬌たっぷりの藤の精で、客席沸いてました。
基金賛同へのサービスかな?

ワンクリックお願いします
↓↓ 
にほんブログ村 演劇ブログ 歌舞伎へ
にほんブログ村

ポイント募金