ヤマトタケルの夢 

―三代目市川猿之助丈の創る世界との邂逅―
★歌舞伎・スーパー歌舞伎・その他の舞台★

朧の森に棲む鬼

2006-12-30 01:16:13 | その他の演劇
2006年12月29日(金) 新橋演舞場 3階A席

私の個人的な演劇体験からすると、いや~もう、
『三国志+マクベス』でした!!

っていうか、何故、自分の席の前後左右に(同行者以外)約束してないのに(笑)
澤瀉ファンが複数名いるかね~(*^^)v

蜀軍いるわ(赤マント)魏軍いるわ(甲冑に紫の射し色)
国盗り物語に類似する筋運びや、花道の使い方(ご注進!)
幕前芝居のタイミング。足りないのはスッポン使用か(笑)
う~ん、いのうえ歌舞伎、猿之助演出オマージュ!?
水の使い方もこれまた、歌舞伎の「水入り」。宇和島系のね。
すでに、オオキミの衣装に血のりがベッタリついた段階で
(これは、水入りの場面ではないが↑↑)
あ~これ、公演日数分の衣装が必要なのだろうな~と考えた瞬間
宇和島のときの猿之助さんの浴衣もそうだった、
日々べったり血のりが付着するので(これは水入りで)、
公演日数分の浴衣が入用だったのだ~とか、
何か、ずっと猿之助さんのことが蘇っていた。
演舞場という場所のせいもあるかな。

水の見せ方は、やっぱり猿之助さん上手かった~
三国志のパート1のときのインパクト。
なんでもない、振り落としという歌舞伎のよくある手法だったけれど
絶妙のタイミング、絶妙のボリュームで魅せた。
古典歌舞伎でも、左右に割って出してみたり
どう表現して良いのか不明だけど、逆がんどう返し?
みたいな演出だったり。

なので、今日の水入りはフツー(笑)

あ、そうそう話が前後しますが、ライとキンタの花道使いも
すごく歌舞伎っぽい。よく世話物であるでしょう?
花道でじゃらじゃらやってる場面。なにかそんな雰囲気。
ま、“いのうえ歌舞伎”でもあるし、
歌舞伎の染五郎さんが主役でもあることだし…
っていうか実は個人的な感想では、阿部サダヲさん主役?って
思うくらい、阿部さん持ってってました。

マクベス?と思うところは
冒頭の三人の魔女(なの?鬼?)の意匠や、うそつき舌。
誰が操っているのか操られているのか・・・
本当はライが鬼?

照明は派手で、音楽も大音量ではあるけれど
このお芝居、根幹を貫くものは結構シンプル。
ちょっと説明過多なところも、テーマが明確なスーパー歌舞伎っぽいかも。
あ~あと霊力?の宿った剣、はパート3かな。

司さんの曲は、『我等!検非違使特捜隊』@歌キンタ(阿部サダヲ)さん、
が、キャッチーで、ノレて良かったです。
私基本、メタマクやSHIROHの楽曲で落ちた司さんが、
どんな曲を作るのかしら?
という興味で観に行ってます。新感線のお芝居。

まだまだ新年3日までノンストップで労働するので
とりあえずの簡易感想でした。

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