前回の続きです。
４ 電解質異常
脱水と同様にさまざまな疾患で中等度～高度の電解質異常となると倦怠感をきたし得る。腎臓の機能が低下している高齢者に生じやすい。電解質異常の診療では電解質異常の原因の特定とその原因治療が重要であるが、電解質異常そのものの診断と治療も必要である。主要な電解質異常の症状と所見について表５に示す。電解質異常を疑えば生化学検査で確認する。高カリウム血症は心電図で診断し、検査結果をみる前にグルコン酸カルシウムを投与してもよい。
表５ 主要な電解質異常の症状と所見
水分の欠乏(高ナトリウム血症)の症状と所見
口渇 口腔・舌乾燥(咀嚼困難・嚥下困難) 乏尿 意識混濁
水分の過剰(低ナトリウム血症)の症状と所見
筋力低下 傾眠 意識混濁 痙攣 中等度の高血圧
低カリウム血症の症状と所見
筋力低下 無関心 寒さに対する耐性の低下 食欲不振 多尿 口渇
不整脈 周期性四肢麻痺
高カリウム血症の症状と所見
突然の心停止(前駆症状のない) 徐脈 異常感覚 筋力低下 低血圧
低カルシウム血症の症状と所見
テタニー・全身痙攣発作 しびれ感・刺すような痛み(手指・足指・口周囲)
喉頭痙攣・吸気性喘鳴 Chvostek徴候 Trousseau徴候 腹痛
嘔気・嘔吐 慢性では病的骨折・骨痛
高カルシウム血症の症状と所見
口渇 多飲 嘔気・嘔吐 食欲不振 認知機能・記憶力の低下 筋力低下
腱反射低下 感覚低下(痛覚・振動覚) 歩調歩行 嗄声 嚥下困難
慢性では帯状角膜症
今回は以上です、話変わって、２０代の女性の約２割の方が「やせ」であるそうです、摂取カロリーも戦後まもなく以下、だそうです、あまりにも痩せているのはいかがなものかと思います、その一方で「ぽっちゃり」も増加しているらしく、自分らしく食べたいものを食べる、極端な我慢はしないそうです、まあ、健康であればどちらでもいいのですが、では次回に。
