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今回も救急外来におけるバイタルサインの解釈について考えていきましょう
低体温
高齢者では感染症でも体温の上昇はあまり強くなく、むしろ低体温となる場合がある。体温が35℃以下の肺炎や敗血症では死亡リスクが高い。体温測定では低体温の範囲を正確に測定できる体温計を用いるようにする。電子体温計で「測定不能」と表示された場合には低体温の可能性を考える。低体温を測定する場合には、直腸体温計などを使用する。
また、高齢者の感染症では体温が正常範囲内の場合もある。いわゆる急変では常に敗血症を考える。原因不明の「急変」では発熱がなくても血液培養をとっておいたほうがよい。
デルタ心拍数20ルール
「体温が摂氏1℃上昇ごとに心拍数が20/分以上増加する場合→細菌感染症の可能性大」という”デルタ心拍数20ルール”がある。たとえば、普段はベースラインのバイタルサインでHR70/分、BT35.5℃の高齢者の場合、急性発熱性疾患でHR130、BT37.5のときはHR60上昇=30となり、細菌感染症の可能性が大といえる。在宅治療などでこのようなバイタルサインの変化を認めた場合には迅速に急性期病院へ紹介しておいたほうが安全である。
今回は以上です、話変わって、最近日本列島は不穏ですね、口永良部島の新岳の噴火といい、関東地方の地震など、あの東日本大震災以来、何かおかしいですよね、普段から災害情報などに気を付けて万が一に備えておきたいものです、では次回に。
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