この句は二年前、2020年の春のネット句会で選んでもらえたもの。
自分でも気に入っている。
山に四季があるということは、俳句をやり始めてから知った。
春が山笑ふ、夏が山滴る、秋が山装ふ、冬が山眠る。
兜を沈めたのだから、山眠るのほうがとも思ったのだが、
むしろ、兜を鎮めて何とする?
鎮魂か?厭戦(えんせん)か?
反戦ではあるまい。
ならばむしろ茶化してやれ
そんな気分で作った。
阪神間にぽっこり盛り上がったような甲山が、発想もと。
確か、天皇だか、皇后だかがその昔かぶとを埋めた。という言い伝えがあったはず。
似たような山は各地にあるのじゃないだろうか?
岡山には金の兜で金甲山というのがある。
こちらは同じ兜でも金だという。
いずれにせよ、笑い話としたら、山笑うの春が合う。