FBKの運営委員を辞任した。
個人的な理由で、FBKのPR活動が困難になったというのが表向きというか正面切った理由だ。
しかしそれとは別に、心のどこかでPR活動に疲れたという思いもあった。
3年以上携わって、いくら頑張っても見えてこない実績もあって、PR活動そのものに飽きが来たのかもしれない。
PR活動は全く個人の自由と言えば聞こえがいいが、明確な反省会もなければ、目標設定もない。
そういった諸々のFBKのサポート体制のなさの中での嫌気があったかもしれない。
その辺のことを本当は話してもよかったかもしれないが、土曜日の発表ではほとんどいや全くふれなかった。
触れずに話していくうちに何か見え始めた様な気がした。
なんだこれはという気づきがあった。
FBKのPR行為に対して多くの企業の人が取った態度が引っかかったのだった。
その社名が「おいしいか」とか「おいしいよ」とかそんな名前のパン屋さんがある。
売り上げが300億を超すというから結構大きな会社だ。
そこの本社工場が国道沿いにあったので、「飛び込み営業でもやってみるか」と「若気の至り」ならぬ「年寄りの冷や水」
で門のところへ車を止め、受付へ向かった
ガードマン、結構年配の白髪頭のガードマンが寄ってきたので、
「フードバンク関西でボランティアをしております○○と申しますが、総務の方にお会いしたいのですが」と告げると
「アポイントがない方はお断りをしております」と鮸膠(にべ)もない。これで引っ込んでたまるかいと、
「総務の方にお取次ぎお願いできませんでしょうか」と水を向けたが、すぐに帰ってきた返事は
「アポイントがない方はお断りをしております。通行の邪魔になりますのでお帰り下さい」と睨まれた。
そこまで言われたらしょうがない「わかりました。出直しましょう」と引き下がった。
あのガードマン多分何度もこのような飛び込み営業に遭遇しているのだろう。
そういった際の、おそらく前任者からずーっと引き継いだセリフでありポーズなのだろう。
その時はただただ腹立たしさだけだった、そのことを
「飛び込み営業ではアポなしで追い返されたことも何度かありました」と発表の席では述懐したが、
あの時のガードマンの方のセリフや態度は彼が属する集団ではごく当たり前の当然のことに違いないとふと思った。
もし彼が私の頼みに心動かされ、総務へ連絡を取るなんてことをしようものなら、彼はその集団から弾き飛ばされていたんだろうなと思い当った。
彼のあの態度、あれはひょっとすると村八分になりたくない村民感情ではなかったか。
会社・企業という村によそ者を侵入させないという、村に帰属していると物としての意識が得体のしれないFBKを排除しようという意識。
FBKが村=企業にとって当面敵ではないと分かった段階で、今度は村=企業に改革を押し付けてはこないか?という恐れが働きそれを拒む現状のやり方を破壊しようとするFBKに対する拒絶意識。
……この続きはまた。久しぶりに長文になりそうな予感?