西村和子先生の俳句日記
《十二月三十一日》
年の夜の風の音にぞ死者亡者
賑やかな孫たちが帰り、大晦日の静けさがやって来る。六十代最後の年が暮れてゆく。
「年暮れてわがよふけゆく風の音おとに心のうちのすさまじきかな」紫式部日記、寛弘五(一〇〇八)年師走二十九日。
改めて気づかされた
そうか六十代最後の年の暮だったのだ。
《十二月三十一日》
年の夜の風の音にぞ死者亡者
賑やかな孫たちが帰り、大晦日の静けさがやって来る。六十代最後の年が暮れてゆく。
「年暮れてわがよふけゆく風の音おとに心のうちのすさまじきかな」紫式部日記、寛弘五(一〇〇八)年師走二十九日。
改めて気づかされた
そうか六十代最後の年の暮だったのだ。