怠るな!

残しておきたいことと残しておいてはいけないこと

花は梅か桜か

2005年04月17日 14時15分00秒 | たわごと
「花・華」広辞苑によると梅または桜の花。平安後期以降は桜の花。とあります。平安後期に何があったのか?なぜ「花」という言葉で表されるモノが梅から桜に変わったのか?不思議ですよね。
梅は遣唐使が持ち帰った梅の実から芽を出して育ったモノで、外来文化そのものであり奈良貴族の象徴的存在であり盛んに和歌にとりあげられたようです。それに対して桜は古来から大和に自生していていわば土着の匂いがするモノだったようです。平安遷都後遣唐使の廃止によりいわば国風文化の台頭がおこりました。左近の桜も平安遷都当時は梅であったのが9世紀半ばに桜に植え替えられた様です。全部ネットの受け売りですが。
さてその桜ですが今これほど我々を魅了するのでしょうか?ひょっとしたら我々は目の前の桜の向こうに過去の桜を見ているンじゃないでしょうか。その時々の桜の状態によってたとえば桜吹雪が目の前を吹きすぎれば、私は信州の午伏寺を思い出しますし、土手の桜を見れば岡谷の横河川でチョコと一緒に散歩したことを思い出します。不思議と子供の頃や宝塚や岡山ではなく信州の桜が思い出されます。それほど彼の地では春が待ち遠しかったのか、どうでしょうか。今ネットによれば、行きそびれた高遠の桜が満開だそうです。