ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

NYUストライキ

2005-12-05 20:58:58 | 大学関係
ニューヨーク大学(NYU)が現在、大変な状況に陥っています。
大学院生のティーチングアシスタントたちがストライキを行っていたのですが、それに対して学長が
ストライキをやめて仕事に復帰しないと、給与と将来アシスタントの仕事を得る可能性を剥奪するという
声明を出しました。そして、仕事に復帰したアシスタントたちに対しても、来学期仕事を休む(ストライキに参加する)ようなことがあると、給与もしくは将来の雇用も保証されないと言明しました。

大学院生のティーチングアシスタントたちは労働者であり、この学長声明は労働者のストライキ権を認めないという許しがたいものです。大学の授業、そして経営自体も、大学院生のティーチングアシスタントたちがいないと成り立ちません。
日本の非常勤同様、アメリカの大学のティーチングアシスタントたちも、有期雇用であり、常にいつ雇われないかもしれない恐れを抱きつつ、生活もぎりぎりの賃金状況を強いられています。
とくにニューヨーク大学のような私立の大学は、組合運動が押さえつけられてきた歴史があり、大学院生の労働条件も非常に悪い場合が多いのです。私が現在いるシカゴ大学も私立ですが、大学院生アシスタントの労働条件は最悪です。私の出身大学であるミシガン大学と比べても、著しく労働条件が劣っています。

実は私もミシガン大学時代、大学院生組合の運動をしてきました。その経験からいっても、このような事態となると、学費や生活費をアシスタントとしての仕事の給与に頼っている院生すべてに影響が出るのはもちろんのこと、特に悪影響が深刻となるのが外国人の院生です。外国人は、学外で働く事ができるビザを所有していないため、大学側が給与不払い、将来の雇用をしないなどとなると学校をやめねばならないことを意味します。

私たちに今、できることは、このような暴挙は許さない!という声をニューヨーク大学の学長に伝えること。
具体的にできることは:

1)ニューヨーク大学の学長 John Sextonあてに抗議のメールを送る。
john.sexton@nyu.edu
簡単な英語でかまいません。組合との交渉を一刻も早く再開するようにという要請メールをお願いします。

2)http://new.petitiononline.com/mod_perl/signed.cgi?tosexton
このペティションサイトにサインをする。
上記のサイトにはいると、ニューヨーク大学学長あての手紙にサインをすることができます。
英語が苦手、、という方の場合、こちらの方法は簡単だと思います。とくに大学や、それ以外の教育関係者の方々のご協力をお願いします!



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