ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

"Escape from Japan" - but not to Chicago!

2006-10-16 09:04:53 | ニュース、時事ネタ
コメント欄でも紹介されていたが、今日のニューヨークタイムズに"Escape from Japan"という記事が出ていた。

日本人の彼氏にふられて傷ついた女性が3ヶ月間ニューヨークに「自分を見つける」ために滞在するというストーリーから始まり、フリーターやニートと呼ばれる人たちが、ニューヨークの居酒屋で集っているとか、日本人の若者たちがニューヨークに3ヶ月から3年くらいの期間、滞在する現象について書かれている。観光ビザやビザウェイバープログラムの範囲内でのこともあれば、イリーガルでの滞在も多そうだ。

1990年代中盤、女性と男性のフリーターが日本の不況のために同じくらいの数、ニューヨークにきていた時代とくらべ、景気が若干回復してきて男性が卒業後、若干企業での職をみつけるのが簡単になってきたなかでは、女性の数が圧涛Iに多くなっているとも。

彼氏にふられてニューヨークに来た女性は、日本と違い、ニューヨークでは重圧もなく、自由で、クリエイティブでいられると言い、ダンスコンテストに参加し、アメリカ人のボーイフレンドを作り、日本に帰ってからも夢であるダンスのキャリアをめざして、コンテストに出続けているという。「日本」と「ニューヨーク」を正反対の言葉で語り、ニューヨークが自由で冒険できて、、という、非常にありがちなストーリーである。

ニューヨークタイムズの記事だから、という要素もあるのだろうが、「ニューヨーク」という街に特別な意味合いがこめられてしまっているようだ。「ニューヨークに住みたい」といって日本からアメリカに来る人たちは確かに多そうである。テレビドラマでもよく出てくるし。もちろん日本人だけでなく、ほかの国々の人も、アメリカ人でもそういうケースはあるだろうが。「ニューヨーク」という年には特別な意味を感じられるものがあるのだろうか。ほかのアメリカの都市でも、「ロスアンゼルスに住みたい」「サンフランシスコに住みたい」「ハワイに住みたい」という理由でアメリカに来る人たちはいそうだ。

ただ、「シカゴに住みたい」「デトロイトに住みたい」「ヒューストンに住みたい」「ワシントンDCに住みたい」なんて人たちは聞いた事ないのだよな。映画やメディアに出てくる「アメリカ」のイメージが、ニューヨークかカリフォルニアに集中してしまっていることも原因だろうか。日本からの特派員さんたちも、ニューヨークやDCか西にいる場合がほとんどだろうし。

「ニューヨークに住みたい」という人たちが多くくるニューヨークにくらべ、同じような大都会でありながら「シカゴに住みたい」という理由で来る人たちがほとんどいないシカゴでは、いる日本人の層も違うだろうと思う。シカゴもデトロイトにしても、留学、仕事など、何らかの都合で、シカゴやデトロイトに来なければならなかった人たちが大部分だからだ。ただ単に「シカゴに住みたいから」きている人たちはほぼいないと思うのだ。

ニューヨークについてよく言われる、「自由で、重圧もなく、クリエイティブ」云々ということは、ほかの大部分のアメリカの都市のイメージにはなってなさそうだ。ミネアャ潟Xなんて、街自体で件pをサメ[トして、すごくアーティスティックな街だったし、サンタフェも件p家が多かったりする。でもそのへんに「住みたい」という理由で行く日本人は少ないよなあ。

「ニューヨーク」という記号にあまりに特別な意味をもちすぎるってのも、何だかなあという気がしてしまう、実はニューヨーク苦手な私なのだった。(といっても、旅行者としてしか行った事ないけれど。住んだら違うのだろか)

付け足しだが、どうにも日本に住んでいる女性たちが抑圧されまくっていて、ニューヨーク(アメリカ)にきてはじめて解放されるのだ、という印象を与えまくるこの記事のトーンも、あまりにありがちすぎて、気に食わないものがあるぞ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ゆうこ)
2006-10-16 12:31:03
私もこの記事気になりました。
なんかひっかかりますよね。。。
まぁ、結局は執筆者の自尊心を満足させるためだけ、っていうか。

それより2ちゃんねるで、この記事が取り上げられたときのレスのほうが
心をえぐるものがあります。
30過ぎた女は価値がないから外国に行くしかない、的な
コメントは、私には痛すぎまする。


返信する
Unknown (Yoko)
2006-10-16 15:55:20
NYタイムズといえば、下北沢再開発問題をとりあげた2日付の記事に、"Shimokitazawa is Tokyo's answer to Greenwich Village"って書いてありましたよ(笑)

http://www.nytimes.com/2006/10/02/world/asia/02tokyo.html
返信する
Unknown (ともみ)
2006-10-19 23:39:53
まあ2ちゃんねるだし、お気にされないことですよー。アメリカ在住30
女たちは元気なのだ。
返信する
Unknown (brother-t)
2006-10-21 01:40:20
 何だか戦後大挙して田舎から東京に集まってきた団塊の世代を思わせますね>NYへ行く人たち
 イメージとしては東京に疲れたら沖縄とかタイとか南国に向かうと言うのが日本の最近の流れある様な気がするのですが如何でしょう。前橋とか横須賀とかそこそこの規模のある都市で沖縄をイメージしたお店は必ず見かけますがNYはちょっと浮かびません。
 アメリカの他の都市と言うとJAZZ好きの中高年にはニューオリンズが大人気ですが、プリンスファンがミネアャ潟X巡礼したり、MOTOWN系のアメリカャbプス好きがデトロイト行ったりと言うのは聞きませんね。この辺は不思議と言えば不思議です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。