ふぇみにすとの雑感

日々の雑感、テレビ、社会、フェミニズムについてなど。モンタナ発信。

『日本のすべてが好き』なアメリカ人?

2009-01-16 17:19:30 | 人類学
今日、授業がはじまった。今学期は日本関係の授業を二つ受け持っているのだが、そこで自己紹介ついでに「なぜこの授業をとったのか」と聞いてみたところ、、「日本の歴史も文化もすべてが大好きだから」なる答えをしてきた学生が数人いた。

これって何なんだろ、不思議だ。「日本の歴史や文化」についてなにを念頭においてこのコメントがでてくるのか気になるところだ。
私が日本人だから、学生ならではの気遣いでこういうコメントがでてきた可能性もあるとは思うが、それだけではないようにも思う。「自分の国」ではないからこそ、単純に理想化できる面もあるだろう。ャsュラーカルチャーの授業にこのコメントした学生が多かったところをみると、マンガやアニメの影響なのか、「歴史」がでてくるところをみるとオリエンタリズムもちょっとはいってるのか。

たとえば日本人で、「アメリカの歴史や文化のすべてが大好き」という人がいたら、私としてはちょっと不思議なわけだが(まあ、いるのかもしれないが)、一昔前の「アメリカへのあこがれ」的な感覚を、「日本のすべてが大好き」学生たちは日本に対してもっていたりするのだろうか。(原因がもしあるとしたら、やっぱりマンガやアニメなのかなあ。。)

先学期の授業では、現代日本の社会問題について扱ったところ、「題材があまりにネガティブ」というリアクションがあった。まあたしかに、原爆やら被爆者補償(の欠落)の問題から、水俣病の補償問題、現在の派遣労働や格差社会問題、マイノリティ差別問題などなど、、、明るい材料をみつけるのはけっこうきつい問題の数々を扱ってしまったからなあ。まあ、そういう授業だったので仕方ないんだが、、それにしても、どうやって教えるのか、どういう題材を選ぶのかというのは、難しいなと思った。
それにプラスして、日本の問題を語るのにアメリカの問題は外せないことから、そこにつっこんでしまい、ますますどよーん、、としてきたのかもしれない。

今日会った「日本のすべてが大好き」系学生たち、今学期が終わったとき、「日本社会/文化」をどう考え、どういう印象をもつのだろう。そして、先学期の社会問題授業をとった学生たちも数人いたが、何か印象が変わる面があるんだろうか。興味深いな。


○○とジェンダー

2009-01-16 17:03:50 | フェミニズム
フェミニズム書店ネタの続き。ここ数年、書店でフェミニズム関係本書棚をみるたびに思うのが『○○とジェンダー』というタイトルの本の多さだ。だいたい私が日本に行くのは一年に1~2度のペースなのだが、そのたびに『○○とジェンダー』の『○○』部分が違う本ばかりがでてくるような気がする。『○○とジェンダー』本、もういい加減飽きた気が私はしていたが、先日日本で同じように思っている人と遭遇。私だけじゃなかったようだ。

もう少し違う類いのタイトル考えないと、ますますフェミニズムやらジェンダー関連本、売れなくなっていくような気がするよ。。