今日から官公庁や会社の殆どが仕事始めだ。2017年のスタートです。元旦から仕事をしている人がいるので、すみませんm(_ _)m。おらも、仕事始めで畑に出る。剪定道具を出して準備万端だ。昨年、剪定が終わった時に刃を研いで磨いておいた鋏の出番だ。
元旦と同じで日の出を拝めた(^^)。
やはり、畑に出ると気持ちが良い(^^)。昨シーズン、作業性が良くなかったところを空間を空け、修正して、根と枝のバランスをとるようにゆっくり、じっくり考えながら始める。良いよな~・・・。今の時期は、気持ちに余裕があって・・・。これが2ヶ月後には余裕がなくなるからね。
昨年、元の枝を払っておいたところが枝が混んできたので、思い切って切り落とす。新しい刃に交換したので切れ味抜群だ 。勿体ないように思えるが、空間を空けなければ成り枝を切り落とさなければならない。それに、太い枝が多くなると、作業もし辛くなるし、なんといっても成り枝に日が当たらず良い花芽が着かず、着色も劣り、良い結果にならないからだ。
粗抜きをしたら次は中抜きをする。昨年わざと置いて全体的に枝の強さを牽制しておいた背中の強い枝が役目を終えたので切り落とす。
結構りんごを成らせて、花芽も付いていたけれども、背中にある枝はそのままにしておくと、養分の流れが強いので直ぐに大きくなり、場所をとって下の枝に日陰を作ってしまうだけでなく、弱い枝を益々弱らせて、強い枝が益々強まって貴重な養分を吸い上げてしまい、独裁者のようになってしまう。その枝を切り落とすことで流れを均一にするのが狙いだ。
切り落としたあとです。これで、日当たりが良くなるし、流れが均一になると思う。
自分は花芽を意識して剪定をしていない。空間を空けて、日当たりを良くすれば自然に良い花芽が着いてくれる。りんごの樹が一番バランスが良い状態は徒長枝も含めて剪定していない樹だと思う。それでは作業性や収量や品質が良くならないから剪定をするのだ。では、どうすれば地下部土地上部のバランスをとるのか・・・。それは、葉っぱの枚数だと思う。枝を切り落とせば樹は自分の体を治すため葉っぱ、すなわち徒長枝を出す。徒長枝は養分を吸い上げる力が強く、一枚の葉っぱは大きいけれども、他の枝に日陰を作ってしまう。でも、その枝も役に立つときがある、樹勢が弱ったときには養水分を吸い上げるポンプの役目をする。空間を空けて日当たりが良くなれば邪魔にならない枝を多く置ける。つまり、放っておけば勝手に花芽が着く、そのあとに枝を揃えていく・・・という考え方だ。樹にとっては無駄な枝は1本もないと言うことだ。あとは枝の性質を見極めての使い方で、采配するのは本人だ。これが剪定のキーポイントだと思って毎年やっているのだが、毎年が勉強だ(^^;)。
最初の1本終了です。剪定はこれでいいということはないから奥が深いし面白いんだよな。これから出来るだけ時間が有れば畑に出よう!2017年の栽培のスタートです!