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岩と鹿、標高差千mを登る思い出の乾徳山

2017年09月05日 | 

 天候不安定で北穂高はまた来年になりそうだ。代わりにと言っては失礼だが、山梨の乾徳山へ。20代の頃、会社の先輩と登って以来だが、もう一度登ってみたいと思っていた山だ。徳和の集落を抜け林道を進んだ登山口から、緩急ある植林の山腹を大きくジグザグして行く。途中、銀晶水の湧き水で一息。傾斜を増す駒止の先にも錦晶水があり、冷たくおいしい。広葉樹の樹林を抜け、めざす山頂部も見える国師ヶ原に来ると2頭の鹿が草を食んでいる。予定外の光景に写真撮りで道草したが、まだ半分で先がある。黄色いマルバダケブキの群生、修験道の痕跡を見つつ草原の月見岩・扇ヶ原、再び樹林帯に入ると大きな石の道から岩稜地帯に。クサリ場、ハシゴを進み、最初の関門のカミナリ岩を越えると最後に高さ約20mの垂直の鳳岩。迂回路もあり、攣った足を考え逡巡したがここは思い切る。鎖を手に、岩の亀裂に足をねじ込み、左の岩に身体を押し込みながら、よじ登る。上部で右側に回り込んで頂上に。残念ながら富士山も周囲の山並みもガスに隠されて眺望は無いが、達成感と爽快な気分にしばし浸る。下山路もハシゴとクサリで岩稜を下り、黒金山への道を左折して原生林迂回新道に。高度を落とす急傾斜の道がしばらく続き、ウンザリするも国師ヶ原に戻ると先ほどの鹿がお出迎え。何十年ぶりかの岩の山は鹿の出会いという新しい思い出を加えてくれたが、それにしても疲れた。所要約8時間半、万歩計は3万6千歩を超えていた。2017年9月4日(月)(中央道勝沼ICより30分の徳和集落の無料駐車場、但し道中コンビニ無く、昼食用のおにぎり買うために市街地まで戻ることに)駐車場08:05~登山口988m 08:40~銀晶水09:15~錦晶水10:05~10:15国師ケ原10:30~扇平(月見岩)11:10~12:20乾徳山2031m 12:55~(原生林迂回新道)~14:30国師ケ(高原ヒュッテ)14:50~登山口16:00~16:25駐車場<帰路は雁坂トンネル経由の一般道、3時間を超えて時間がかかった)

水場 

鹿に会うとは 

マルバダケブキ 

カミナリ岩 

クサリにハシゴも 

山頂直下ほぼ垂直、20m 

 



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