スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30

2018-04-18 19:32:51 | 日記
4月18日(水)
 福田次官が辞任した。言葉もない。唖然とする。日本は週刊誌の噂話で事務次官が辞めさせられる国なのか。レイプされたのでもない、単なる言葉の綾の果てに、権力を監視すると偉ぶるジャーナリストが、名前も明かせぬ怯懦に閉じこもる中での告発とも言えぬ呟きで、事務次官が辞めさせられてしまう国なのか。なんという嘆きも虚ろな、マスゴミ支配の国なのか。福田氏の妻や子供たちはこれからどんなにか、心に傷を負って人生を過ごすことになるのだろうか。目も当てられない。被害を受けたのは自分だと、名乗り出れさえもしない小心者が書く記事など、誰が信用できようが。殺されてもプーチン批判を続けるロシア人の記者魂など、日本のマスゴミ人には全く無縁のものなのだ。
 しかし蟹は自分の甲羅に似せて穴を掘るという。これが日本人の知的レベルの現状か。西部邁が自殺した気持ちも分かる気になってきた。三島由紀夫の気持ちも分かる気分だ。遠くは屈原か。
 山本七平が空気の支配だと言って何を訳の分からないことをと馬鹿にした覚えがあるが、自分の不明を恥じ入るばかりだ。まさに、何処の誰がどのようにセクハラを受けたのか、全く分からないままに、空気で処刑が行われる。それで日本人は満足なのだろう。
 豊洲を謎の地下空間と叫んだ恵は何なのだ。彼に良心の存否を問うのは盗跖に尋ねるような愚かなことだが、"謎の地下空間"が開場する事態になんとも思わないのか。汚染物質を発見したと偉ぶる公明党や共産党の都議団は、都民に説明責任を感じないのか。
 確証のない、単にポリティカルコレクトネスを味方にした言説、それが合理的な理性を蹴散らしてゆく、なんという恐ろしい事が進行しているのだろうか。安倍晋三に問いたい。それでいいのか。それでお前は本当に日本再生を目指すと言うのか。お前が任命した総務大臣の野田は、証拠がなくても雰囲気で事務次官を罰せよと言っているのだぞ。それで放送法改正が任せられるのか。
 粘り強く現実的な改革を一歩一歩進めてゆくことは、聞こえの良い言説を吐くだけの派手派手しい者達より、政治家として遥かに立派な存在だ。しかしである。改革が実現しないと悟ったなら、大義に殉じることが、次に重要となる資質だ。そうすることで人々の記憶に残り、百年後の道が開けるのだ。こうなったら日本改革の本心を表明して解散に打って出るべきだ。負けても、それが一粒の麦になることを信じて。