スケッチブック30

生活者の目線で日本の政治社会の有様を綴る

スケッチブック30

2018-04-17 11:03:44 | 日記
4月17日(火)
 今朝のテレビには芯から腹が立った。福田次官のセクハラ報道であるが、私は女性記者にセクハラ発言をしたのは事実だと思っていた。昨日の、午後にコメントしますとの福田次官のぶら下り発言から、ああ辞任を発表するのだなと予想した。所が今朝のニューで知ったのだが、本人は記事を真っ向から否定して、新潮を訴えると言ったようなのだ。鈴木というテレビによく出る音声専門家がテープを解析して、福田氏本人の声である確率が極めて高いと昨日だったか言っていたので、私はセクハラを本当だと思っていたのだが鈴木氏の解析には続きがあったのだ。背景の音を分析すると音楽だったり氷を刻む音だったりがしていて、どうもバーで飲んでいる時の会話らしいとのことなのだ。なんでテレビは昨日それを言わないのだ。福田次官はバーで飲んだ時に戯言を言ったかもしれないが、普通の席で女性取材記者にセクハラ発言などしたことはないと言い切ったと聞く。そして財務省は新潮の記事が本当なら、訴えた女性記者なる者は名乗り出てくれと要請したのだ。
 私はここでも迂闊にもセクハラ報道が匿名情報に基づくものだとは思っていなかった。政権を監視すると公式表明しているジャーナリストの一員が、実名も挙げずに垂れ込むとは考えつかなかったからだ。
 ここからのテレビ報道が、本当に、芯から怒りの湧くものだった。頭が震えてうまく書けない。女性記者に名乗り出ろと言ったのが、いけないと一斉に述べるのだ。辻元清美が世界に恥ずかしいと言ったとか、志位も似たことを言ったとか、盛んに引用する。山口というキンキン声の女は福田次官が否定するのは良いが、被害者に名乗り出ろと言うのは行き過ぎだとか述べた。まともだと思っていた田崎さえ同じような発言をする。馬鹿も休み休みに言えとの、使い古された用語がとっさに衝いて出る。では誰が言ったか分からない無責任な噂話に基づいて、事務次官は辞任すべきだと言うのか。被害者はいわゆる一般人ではない。偉そうなことをほざくジャーナリストの端くれだろう。セクハラと言うが別に体を触られたわけでもない。言葉のやり取りである。それで恥ずかしくて名前も言えないというひ弱な女など記者として、果たして信用できる存在なのか。新潮による謀略の疑いも出る。電車で多発した痴漢冤罪事件を思い出すのは私だけではないだろう。
 また小西とかいう暴力議員も例の大谷も、財務省が顧問弁護士に解明を任せたのがいけないと言う。顧問弁護士は財務省の味方だから信用できないという訳だ。日弁連から弁護士を誹謗するものだとその内抗議が来るだろう。ではお前たちが立てる弁護士も信用できないとの理屈が通ることになる。
 とにかく告発者を出せとの批判に、これまた古い表現だが水をかけられた犬のようにきゃんきゃん騒ぎまくる。山口というキンキン女は財務省は名乗り出る者はいないとの前提で、さも公平そうな呼びかけをしたと言うが、この機会に名を売ろうと考える女だって、例えば伊藤詩織のように、居るではないか。マスゴミ各社の上層部を抑えれば部下の記者は抑えられるとの論理らしいが、甚だ既成観念に囚われた考え方だ。マスゴミ上層部だって反抗する人物はいるかも知れないではないか。なんで決めつけられるのだ。ましてやジャーナリストは最終的には個人の責任で記事を書く。紙面には載せて貰えなくても告発なら出来る。そんな存在が万一にしても出ると予想すれば、前提付きの呼びかけなど怖くてできるものではないだろう。
 いったいなぜ告発者を明確にして事実を解明しようとする動きが、そんなにいけないものなのかさっぱり分からない。事実が解明できていないとの理由で昭恵夫人の国会招致を要求しているその口で。繰り返すが被害者はレイプされたのでも弱い主婦でもなく、権力を監視することを自認するジャーナリストである。命を懸けて仕事をしているのではないのかと言ってやりたい。
 野党も大新聞もとろい。呆れる。何故週刊誌報道の裏を取って記事を書かないのか。鸚鵡に金を払う人は益々減るだろう。
 ここは日本人の民度が問われる剣ヶ峰かも知れない。噂話、雰囲気に呑まれるか、事実を求めるかの。
 ここは日本人の民度が問われる剣ヶ峰かも知れない。シーラカンスに踊らされて、知らないうちに中国韓国に使嗾されるのか。