やまちゃん奮闘記

1970年代から海外に出かけ、滞在した国が合計26か国、21年の海外生活が終わりました。振り返りつつ、日々の話題も、

Go To トラブル?

2020-07-22 | 政治・経済

7月22日開始の「GoToトラベル」(予算 約1.1兆円)が迷走している。東京都が対象外になったかと思えば、若者や高齢者の団体旅行についても自粛を求めることになった。若者・高齢者の定義は? さらに旅行の実施の可否は業者の判断に丸投げとあって「GoToトラブル」は必至だ。さらにキャンセルした人への補償はどのように処理されるのか? 混乱が続いている。→こちらなどのニュース

もともとは、日本政府が4月7日、経済財政諮問会議ならびに臨時閣議を開催し、「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」として、2020年度の補正予算案を閣議決定したものだ。補正予算による追加歳出は16兆8057億円で、事業規模は約108.2兆円規模となる。このうち、観光・運輸業、飲食業、イベントなどに関する支援として、新型コロナウイルス収束後に、国内の人の流れや街のにぎわいを創出し、地域活性化を図る官民一体のキャンペーン「Go Toキャンペーン」を実施。この予算として経済産業省に1兆6794億円を計上し、内閣官房、経産省、国土交通省、農林水産省が連携して取り組んでいた。→こちらの報道

開始予定(8月上旬より早め7月22日から開始されることより、新型コロナ感染が収束しておらず、時期早々との意見も多かった。東京除外の問題の背景・経緯などを見てみよう。

1.「不要不急の外出」は控えて

中国・武漢市で新型コロナウイルスに関連した肺炎の発症が相次いでいる中、1月16日、国内で初めて、今回のウイルスによる肺炎患者が確認された。→こちらの報道

2月13日、東京都での屋形船でのコロナ感染が確認された。→こちらなどの報道

こんな中、2月17日、政府は、「不要不急の外出」は控えてと、コロナ対策(?)を要請した。→こちらなどの報道 また、3月2日から全国の小中学校と高校、特別支援学校に臨時休校を要請する考えを表明した→こちらなどの報道

 

2.「緊急事態宣言」を発令

新型コロナウイルスの感染が拡大して、安倍晋三首相は4月7日午後、東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7 都府県に、改正特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発令した(4月8日午前0時から効力を持つ)。また、16日には「緊急事態宣言」対象地域を全国に拡大した。→こちらの報道。 緊急事態宣言の中身・ポイントなど→4月11日の弊ブログ

 

3.外出自粛や営業休止など

「緊急事態宣言」を受け、各都道府県の知事は外出自粛や営業休止などを住民や企業に要請していた。 政府は「不要不急の外出」を避け、「人と人との接触を最低7割、極力8割削減」すれば、緊急事態を1か月で脱出できると訴えた。→こちらの報道   緊急事態宣言から1週間後の様子など→4月15日の弊ブログ

 

4.「緊急事態宣言」の期限を5月31日まで延長

「緊急事態宣言」の期限を5月6日に迎えたが、5月4日夕方、政府は、対策本部を開き、対象地域を全国としたまま、「緊急事態宣言」の期限を5月31日まで延長することを正式に決めた。→こちらの報道 →5月6日の弊ブログ

 

5.「緊急事態宣言」は39県で解除

5月14日をめどに、専門家に感染者数の動向や医療提供体制の状況などを分析してもらい、可能だと判断すれば、31日を待たずに宣言を解除する考えを示した。そして、「これからの1か月は、緊急事態の収束のための1か月であり、次なるステップに向けた準備期間だ」と述べた。これを受け、青森、宮城、岩手などは7日から休業要請を解除の予定。結果は、5月14日に「緊急事態宣言」は39県で解除された。→こちらの報道

 

6.「緊急事態宣言」を終了

政府は5月25日午前、「緊急事態宣言」について、継続している北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都道県の解除を、専門家でつくる基本的対処方針等諮問委員会に諮問し、了承された。4月7日に始まった「緊急事態宣言」は、5月31日を待たず、5月25日(宣言から約1カ月半)に終了することになった。→こちらの報道など →5月20日付けの弊ブログの追記2

 

1か月半にわたる不要不急の外出・往来の自粛、飲食店などの休業要請などで、確かに、新規感染者数は低水準となった。しかし、「緊急事態宣言」を終了を契機に、その後、外出・往来が戻りつつあり、5月25日から約3週間経た6月中旬から、徐々に感染者数は増え始めた。7月18日には、全国の感染者数は、4月11日の最高値715人に次ぐ、661人に達した。新規感染者の増加の様子をグラフで見てみよう。

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7日間移動平均(青い線)を見ると、明らかの様に、今回(第2波?)は、4月のピークを越えてきている。(7日間移動平均とは、統計手法で、時系列データにおいて、ある一定区間(7日間)ごとの平均値を区間をずらしながら求めたものです。→こちらの説明)

各県のデータも見てみよう。下記グラフの7日間移動平均(赤い線)カーブが示すように、北海道を除き、4月の時点の増加の様子を超えている。 →今日のデータはこちら

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下記のグラフは、人口10万人当たりの新規感染者数のグラフだ。これを見ても東京都は他の道・府・県と比べて圧倒的に感染者が多い。(他の県の数値はこちらでも見れる)

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東京都は7月15日、新型コロナウイルスの感染状況について、専門家の評価に基づき設定する警戒レベルを4段階のうち最も深刻な「感染が拡大していると思われる」に引き上げた。小池百合子知事は臨時の記者会見で、「感染拡大警報を発すべき状況」であるとして、都民に感染拡大防止策の徹底を改めて呼び掛けた。→こちらなどの報道

「GoToトラベル」で東京都が外されたのも、ある程度うなづけますね!?

また、東京都では21日、新型コロナウイルスの感染者が新たに230人程度確認され、13日連続で100人を超えることになった。感染者数が高止まりする中、都が入院・療養先を「調整中」として計上する患者が20日時点で501人に上り、7月1日時点の5・1倍に膨れ上がっている。都内では、軽症もしくは無症状の感染者が療養するためのホテルが不足している。→こちらなどの報道

4連休は「不要不急の外出控えて」=小池都知事呼びかけ(→こちら)だけで治まるのだろうか? 東京都などでは、対策がないと、さらに増加する危険性があると危惧される。→「GoToトラブル」キャンペーン?

 

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